安田章大 主演舞台「俺節」を観て
安田くんの主演舞台『俺節』を観ました。
安田くんのクルクル変わる表情や上目遣いのつぶらな瞳が幼子みたいなのに、内に秘めた熱い想いが時々爆発する、その熱量に圧倒されました。
真っ直ぐな正義感とか、人に寄せる優しさとか、歌にかける情熱とか、主人公コージと安田くんにはどこか通ずる部分もあったのかも。
印象に残ったことをつらつらと。
コージが演歌歌手になる夢を叶えるため、ふるさとを離れる日、見送りに来ていたのはコージのおばあちゃんだけ。
確かおばあちゃんがコージに、友達を作ってやれなかったと悔やむようなことを言っていたかと。
コージが東京で恥ずかしい思いをしないように、なけなしのお金で背広の一張羅を渡してやります。
親心。
最初のこのシーンがあったからか、ついついコージを親のような気持ちで見ていました。
コージはいろんな場面で歌ってみせようとするのだけれど、いざ人前で歌うとなると気弱であがり症なところが出てしまって上手く歌えません。
ふにゃふにゃと言い訳をする姿がとても可愛らしくて庇護欲をそそります。
♪あのふるさとへ帰ろうかな 帰ろうかな
国に居る家族のため出稼ぎで来日し、おそらく半ば騙された形で娼婦をしているテレサの仲間たちにとっては、ふるさとは帰りたくても帰れない場所。
一人の娼婦から、ふるさとの歌なんか歌わないでと言われてしまいます。
コージにとって歌は、うまく言葉に出来ない気持ちを放出させる手段でもあり、帰れないからこそふるさとを思って歌うんだと感じているから、歌うことを否定されているのはちょっと切なかった。
一生懸命なのに空回りしたり、いざというとき上手く行かなかったり、不器用なところを全て受け止めて抱き締めてあげたくなるくらい、安田くんのコージはいじらしくて可愛らしかったです。
一方で、テレサを助けるため一人でヤクザに立ち向かおうとしたり、元アイドル歌手への理不尽な扱いに怒りをぶつけたり、暑苦しいくらいの正しさは何処から湧いてくるのか、両極端さがコージというキャラクターの魅力なのだと思いました。
はじめのころ、コージがテレサに向ける好意は、包み込むような深い愛情というよりも、ただただ純粋に大好き!って表現する方がピッタリな、目からハートが飛んでいそうなふわふわした雰囲気を醸していて、見ているこちらが照れてしまう感じでした。
付き合いたてのイチャイチャカップルです。
ある日コージは、想い合っているのにどうして自分を抱かないのかとテレサに迫られます。
慌てて服を脱いでいくコージからは、大好きだよ、抱きたいよって気持ちが溢れているのに、娼婦時代のことが頭を過ってしまって事が上手く運ばない。
自分の情けなさに泣きながら項垂れるコージに対しても、秘かに怖れていたことで傷ついてしまったテレサに対しても、心が痛かったな。
ただ、ちゃんとさらけ出したことで、二人のふわふわしていた雰囲気が、しっかりと結び直されて、ようやく身も心もひとつになったような気がしました。
抱き合うシーンは、精神的にも肉体的にも大人なテレサがコージを丸ごと受け入れているようで、しっとりしていて素敵でした。
テレサは不法滞在だから、コージの歌手デビューの邪魔にならないように身を引こうとします。
昭和の女。
演歌の世界。
湿度の高い想いだけれど、美しいなとも思います。
アイドルの前座としてステージに立つことになったコージだけれど、ヤジられたり、物を投げられたりします。
物語とはいえ、可哀想で。
そこへ帰国前に駆けつけたテレサが、あなたの歌に足りないものは私、という言葉をかけます。
コージとテレサでコージ
身は引くけれど、気持ちまでは引かない、拘置所の中で夜な夜なコージを想いながら決めたことなんだろう。
オキナワもコージのために同じような歌詞の歌を作っていました。
♪俺が俺と言う時は
俺とお前で俺だから
俺の俺節
お前節
雨の中、ずぶ濡れになりながらギターをかき鳴らして俺節を絶唱するコージ。
力強い歌声に心が震えました。
コージとテレサは離ればなれになるけれど、気持ちは繋がっているから、しっかりと生きていくと宣言しているみたいで。
悲しみや怒りは、雷雨とともに全て吐き出して、この雨がやんだら明るい未来が待っている、そう願わずにいられないようなシーンでした。
今回初めて安田くんの舞台を観たのですが、普段より痩せていて、声も嗄れかけていて、だけど歌い始めるとそんなこと感じさせない迫力で、冗談じゃなく命を削って舞台に挑んだんじゃないかと思わされました。
コージという人が命を削るようにして歌う人だからなのか、安田くんだからそう見えたのか。
ここからは了見の狭い丸山担の呟きです。
ごめんなさい。
正直、ちょっと嫉妬しました、安田くんに。
表現力にも歌唱力にも長けた人だと分かってはいたけれど、こんなにもか、と。
多くの芸能界の人たちが俺節を観劇して絶賛しているのも目にしました。
人気原作をここまでの素晴らしい舞台にしたのは演出家や出演者の皆さんの努力の賜物であり、主演安田章大の熱演と説得力があってのことだから、良いものは良いと正当に評価されるのは当然だし、安田くんのことももちろん好きだから好評価は嬉しいです。
コージという役は安田くんだからこそ出来た役だとも思います。
でも丸山くん、舞台好きだもんね。
新たな境地を開けるような役を、もっと業界で注目されるような作品をやらせてあげたいなぁ、なんて思いました。
三馬鹿さんとやすばさん
最近、三馬鹿さんとやすばさんについて考えていました。
いや、さん付けする必要はないのだけれど。
それほど親しくない人をいきなりあだ名で呼ぶような、そんな馴れ馴れしいこと畏れ多くて出来ないわって気がしてしまって、どうもすんなり使えない名称なのです。
こう呼ばれ始めた頃をリアルタイムで知らないからかな。
3人或いは2人だけに通じる意識とか醸し出す独特の空気があって、それが顕在するときに初めてこう呼ぶのかな、とか。
単に横山くんとすばるくんと村上くんが集まれば「三馬鹿」で、すばるくんと安田くんが寄れば「やすば」というのではないのかな、とか思ったり。
アルバム『ジャム』のユニットが発表されてから、待ちに待った組み合わせだと歓喜するeighterさんの声を多く目にしました。
彼らが過ごしたJr.時代からのことを知るには、断片的に書き起こされたエピソードを読むか過去映像を見ることでしか叶わず、頭で知って感情も揺れるけれど、なんとなく肌身で分からない遠い昔のような感じがしていました。
自分の内側から湧き上がるような、心からの、待ちに待ったという気持ちにはなれていないのかな、なんて。
そんな中で月刊Songs 7月号の、すばるくん、横山くん、村上くんそれぞれがユニット曲について語る記事を読んだのですが、ちょっと心に刺さるものがありました。
3人で歌うことが決まった時に、自然と頭の中に曲が鳴り始め、曲は自分で作ろうと思ったけれど、歌詞は自分だけでなく3人全員の言葉があった方が良いと思ったというすばるくん。
3人とも共通している言葉があったりして、それは面白いと思いました。
自然と共有しているところがあるのかもしれないですね、やっぱり。(すばるくん)
歌のパートにも彼なりのこだわりがあって「ここはヨコと村上に歌ってほしい」と言われたんです。
歌入れの時もすばるが立ち会ってくれたんですけど、「想いを乗っけて歌ってほしい」と言っていたので技術的な面ではなく感情を大事にして歌いました。(横山くん)
向かう方向は一緒だったので何も心配することなく、すばるに任せたというか。
レコーディングに関しても、すばるが強いこだわりを持っていたので、その気持ちを大事にしっかりと歌いました。(村上くん)
すばるくんの中で当り前のように曲の方向性が決まって、横山くんと村上くんは1ミリも疑うことなくすばるくんを信頼している、そんなふうに受け取れました。
3人が過ごしてきた時間や、そこで味わった様々な感情の多くが共通しているからなのかなと感慨深かったです。
先日放送された関ジャニ∞クロニクルのいきなりドッヂでも見られましたが、横山くんと村上くんが長らく2人で食事に行っていないという話になると、だいたい横山くんが「いまさら行かれへん」って言うんです。
そしてすばるくんがいる時は、こそばゆい気持ちになっているのか所在無げにしていて、でもちょっとだけ嬉しそうに見えるんです。
さんざん一緒にいて、楽しいことも嬉しいことも、辛いことも悲しいことも分かち合って、喧嘩もして、恥もさらしあって、互いに感情を刺激しあうような青い時代を過ぎての、「いまさら」。
お互いの思考が分かりすぎるから、「いまさら」2人で食事に行ったり飲みに行ったりして話すべきことなんて無いよ、ってことなのかなぁなんて考えていました。
でも、すばるくんと横山くんは2人で遊ぶんですよね。
なんか不思議な関係だな、「三馬鹿」さんって。
3人の想いがのったユニット曲を聴いたら、また新たな感情になるのかな。
楽しみです。
それから、すばるくんと安田くんについて。
関ジャニ∞のジャニ勉の2/∞がこの2人だった時 、「やすば」だと沸いているeighterさんがいる一方で、私はなんだか見たことのない2人だなと思っていました。
噂には聞いていたけど目の当たりにするのは初めてのような。
まさに、8UPPERSライブDVDでの安田くんからすばるくんへの白紙の手紙そのまんまの光景だな、と。
一緒に買い物行ったりするとあんまり普段言わないんですけど「おっ、やす、これ似合うんちゃう」とかそんなん言ってくれるわりには、店員さんに「Sサイズありませんか」って聞けなくて、そのたんびに僕が「すいません店員さんSサイズありませんか」って聞いたのを思い出します。(安田くん→すばるくん)
それからこんなことも言っています。
これからも1番とは言わんけどメンバーの中で何番目かに愛してください。
すでに発売中だったこのDVDを買って観た当時は、安田くんって素直で可愛らしい子やなと思っただけです。
だけど濃厚に過ごした2人の時間があったから、出てきた言葉なのかなと今になって思います。
先日のクロニクルのいきなりドッヂで、ゲストの方に夢を語るというミッションボールを、すばるくんに当てたがったのは安田くんでした。
渋谷の夢ってなかなか出てこうへんから。
雑誌とかでも夢語るときに、渋谷の熱い夢ってあんま聞かへんから。(安田くん)
数年前、何番目かに愛してくださいなんてキュンとする乙女チックなことを言っていた安田くんが、すばるくんの秘めた熱い部分を表に出させようと画策しているのを見ると、2人の関係性の変わったところと変わらないところに思いを馳せずにいられませんでした。
関ジャニ∞'sエイターテインメントのライブMCで、ドームの好きな景色の話になったときも、バンドで右側の立ち位置から見るメンバーの横顔(丸山くん)、バンドで後ろから見る皆の姿(大倉くん)、開演前のそわそわした観客の雰囲気(錦戸くん)などと、それぞれ客観的に見ても素敵だなと思われる景色をあげていくのに対し、すばるくんは「おっぱい」と答えます。
メンバーがやいやい言った後、安田くんの纏めが「照れ隠しですね」。
ライブMC中に真剣モードで気取ったことを話すのは照れるから言いたくないというすばるくんの気持ちをすぐさま察して、照れ隠しと表現したのか、と。
そこ、瞬時に汲み取っちゃうのが「やすば」なのか!なんて思ったりしたのですけど、どうなんだろう。
こんなひとつふたつのエピソードでおさまるものではないのだろうけれど、過去の時間があっての今なんだなと、当然のことながら実感するというか。
過去のことも、今の関係性も、本当のところは知り得ないから、どこまで行っても想像でしかないのだけれど。
私にとって彼らは、『関ジャニ∞物語』の登場人物のようなものだから、その心情や関係性、背景などを推し量って妄想するのも、アイドルの楽しみ方のひとつかなと思っています。
音楽と人 関ジャニ∞のMETROCK 密着レポートを読んで
5月21日 METROCKで自身初の野外フェスに出演した関ジャニ∞、彼らのリハーサルから当日までを密着取材した金光編集長のテキストを読みました。
緊張と緩和のメリハリが効いた空気を醸す、リハーサルや本番前の様子。
本番での観客のざわつきや興奮、疾走感あふれる演奏とステージを包む高揚、そしてメンバーたちの解放感。
文章で綴られるその全てが、今、目の前で起こっているのかと錯覚するほどでした。
関ジャニ∞が生み出す「音楽」のみならず、その「人」にも深く焦点を当てた言葉に、彼らに向ける温かな眼差しを感じました。
全員そろってのリハーサルは初日が4月30日、その後はおそらく5月14日と17日、最終が19日の4日間のみ。
レギュラー番組、舞台やロケ、レコーディングなどの合間を縫うように、朝一や夜深い時間帯に数時間ずつ行われただけのようです。
横山くんに至っては当日が舞台の公演日で、会場までの移動時間が1時間半強というスケジュール。
そうまでして、自分たちの音楽をほとんど知らない人たちに披露する場所へと踏み出していく。
そのことの意味に想いを巡らせると、関ジャニ∞への愛おしさがとめどなく溢れ出し涙を堪えることができませんでした。
けれど、もしこの気持ちを彼らに伝える手段があったなら、なんでそんな感傷的になってんねん、と笑われてしまいそうな気もします。
意味はあるけれど、決して到達点ではなくひとつの通過点に過ぎない。
記事の細かい描写の中に、今までにもどこかでそんな姿見たことがあるような、誰々くんてそういう感じだよねと安心できる、気負いのない姿を見つけると、なおのことそう思います。
...7人から生まれる音に強烈なグルーヴがあることに圧倒されているのだ。それは丸山のゴーストをかましたスラップと、大倉の強烈なバスドラが絡み合って生み出されるリズムや、錦戸と安田の対照的なギターサウンド、感情を露わにする渋谷のブルースハープ、村上が客席を煽りながらキーボードを奏で、横山のトランペットソロで客席のどよめきも最高潮に達していく。個々が絶対的に必要な音を鳴らしていて、それが強い存在感を放っている。関ジャニ∞というグループが鳴らす「音」自体が、誰にも真似できない、唯一無二のバンドサウンドである...(『音楽と人』記事より抜粋)
バンドをする彼らのことを特に好きな理由が、ここにあるんだと思いました。
歌やダンスでのパフォーマンスも、バラエティも、演技仕事だって好きだし、容姿のカッコ良さに惹かれているのも、バンドだけでは満足できないのも事実です。
けれど自ら演奏して歌うバンドという形をとるとき、いちばん7人が対等で、なに一つ欠けてもその音が成立しないことを強く感じるし、何かが足されてもそれとは違ってくる7人だけが発するエネルギーをよりはっきりと受け取ることができるから。
バンドという、喜び、怒り、悲しみ、悔しさ、そういった感情を共有してきた時間が強い武器になる表現は、いろんなことを共有してきた7人にとって、最適なものだったのだ。(『音楽と人』記事より抜粋)
少年の頃から一緒に過ごし、共に夢を語り、ときに苦い思いも味わい、切磋琢磨しながら一歩一歩階段を上り続けている彼らが、想いをのせるから音に命が吹き込まれ、歌詞が真実味を帯びるのだと思います。
這いつくばってこーぜ
頑張ってこーぜ
きばってこーぜ
~ズッコケ男道~
両手にやまない風受けて
正夢の背中を追いかけろ
全身全霊、前進、誇り高く
行くべき道はそう、君の踏み出した先にある
君、行けばこそ道は開く
~NOROSHI~
風が風であるように 俺が俺であるために
初めて見えた世界に 自分を重ね合わせんだ
強きプライドのため プライドを捨てる時
俺はこんなもんじゃねーと 震える血が滾るんだ
限界なんか壊して、遠くへ 限界なんか壊して 遠くへ
~宇宙に行ったライオン~
そう今でも これからも だんだん君が素晴らしくなる
案外どんな場所にだって行けるよ
その足で踏み出せ 世界は変わる
10年後またここで会おうよ
そんときは今よりずっと笑っていよう
~象~
僕はサムライだから 迷いなど生じない
一途の川渡って帰ろう
約束の場所へ
いつかまた逢える場所へ
~侍唄~
そんな上から見んなや こっちも必死なんじゃ
Tokyo 終わらない物語
Tokyo 何故か涙こぼれたり
Tokyo 温もり寄せあったり
Tokyo ここはまだまだ始まりだから
~Tokyoholic~
あの日描いた夢はまだこの手の中にないけど
まだ終わらなくて 果てしなく道は続いてく
あの日交わした約束を
ずっと覚えているから 涙堪えて
もっと頑張って、頑張って駆け抜けて光を追い越して
もう一切、金輪際 弱音や不安を閉じ込めて
まだまだ終わらないから
~LIFE~目の前の向こうへ~
METROCKのセトリをずっと聴いていると、自分たちで作った楽曲だけではないし虚構の世界のはずなのに、関ジャニ∞メンバー自身が発する言葉のように聞こえてきます。
関ジャニ∞マジックにかかったみたいな感覚。
すばるくんが叫んだという言葉、
「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます。ありがとう!」
アイドル自体が虚構なのかもしれないけれど、こんなにも人間味にあふれ、心を揺さぶってくる人たちを、家族を除いて他に知りません。
私にかかった関ジャニ∞マジックは当分解けそうにないなと思いました。
関ジャム完全燃SHOW ♪風
メトロックサーチに忙しく関ジャム完全燃SHOWを見るのが遅くなってしまいました。
今更感もありますが、村上くんのピアノが良かったので書いておきます。
トークはコブクロさんをゲストに迎えて楽曲制作の裏側、音のプロフェッショナルに注目というマニアックな内容でしたが、黒田さんの話術が素晴らしくて面白かったです。
漠然と音楽が好きという若者が、音楽業界にはこんな職業もあるんだと参考になったりもしたかな。
それにしてもCDやDVDの音源に臨場感を出すためのこだわりが凄い。
果たして作り手の意図するところまで、私の耳と脳が感じ取っているのかどうか、、、なんだか少し申し訳ない気分に。
コブクロさんが多室タイプの録音スタジオを使用することについて、エンジニアの方が「同時演奏することで生きた音楽になる」とおっしゃっていました。
本来、生で同じ空間で見て聴くのが音楽の醍醐味だとは思うけれど、CDでもその場の空気感を届けたいっていう気持ちの表れなんでしょう。
関ジャニ∞も同じスタジオでズッコケ男道の一発録りやTokyoholic のsession movie を録っていましたね。
すばるくんもソロアルバムで使用していて、ミュージシャンの方と互いの存在を感じながら演奏することにこだわりを見せていて、彼らしいなぁと感じたのを思い出しました。
関ジャニ∞の使用は日常的なことなのか、大人数での録音だったからか、はたまた内装が洒落ているからなのか分かりませんけれど。
ライブのときに黒田さんが、いつも同じ伴奏ではつまらないというようなこともおっしゃっていましたけれど、関ジャニ∞のライブにタコヤキオールスターズのようなバックバンドが付くようになったのはいつからだったんだろう。
JUKEBOXのライブDVDは確実にタコヤキオールスターズの演奏が使われていたし、先日発売された関ジャニ∞'sエイターテインメントのライブDVDでの開始4曲の高揚感は、カラオケ音源では生み出せなかったんじゃないかと思います。
関ジャニ∞も、TV番組で可能な限り生演奏をしたり、ライブでバックバンドを付けたり、作り込みすぎない状態のセッション映像を出してきたり(関ジャニ∞`sエイターテインメントアコースティックコーナー前の映像)、「生きた音楽」にこだわってる人たちだと思うけれど、まぁ音にこだわろうと思えばいくらでも出来そうですね。
コブクロさん、古田さんに変態って言われてましたけれど。
セッションはコブクロの「風」。
一筋の風のようなストリングスから始まり、アコギと柔かな音色の丸山くんのベース、そして優しい村上くんのピアノが重なっていきます。
村上くんがとっても気持ち良さそうな表情で小渕さんこだわりのテンポBPM=78を丁寧に刻んでいきます。
♪舞い上がる花びらに吹かれて~
丸山くんの低音のベースラインが心地良いです。
♪うつむくまで気付きもしなかった~
やっぱり村上くんが気持ち良さそう。
緊張で手が震えていた村上くんはもういませんね。
どなたかに師事してレッスンを受けていると、メンバーが雑誌で話してくれていたのはわりと最近だったような。
忙しいなか凄いなぁ。
普段バンドのなかでキーボードは、目立つフレーズがなければなんとなくやり過ごせそうだけど、日テレのカヴァコラでの演奏とかライブでの渇いた花の演奏など、定期的なスパルタ練習があって格段に上手くなったんじゃないのかなぁなんて感じています。
間奏に入ってから、ベースラインがとても情緒的。
錦戸くんのギターが丁寧に音を刻んでいき、丸山くんが大倉くんを見てタイミングをあわせて次へ。
♪人は誰も 恋をして初めて知る
本当の自分の弱さと強さと向き合っていくんだ~
ここからベースもギターも八分で刻んでいくのだけど、小渕さんがBPM=78にこだわったのが分かるような気がします。
ご本人の説明がなかったので全くトンチンカンかもしれないけれど、歩くよりも少し遅いテンポが、切ないけれど歯をぐっと食いしばってひとつひとつ想いを噛み締めているような感じがして、「弱さと強さ」という歌詞とも相まって、悲しくて切ないだけでも頑張るぞと明るく前を向くだけでもない心情にピッタリ来るのかなと思ったりしました。
♪あなたを忘れてしまう程の 恋が胸を焦がす日まで~
すばるくんの切なさの表現力は、本当に情感に溢れています。
♪舞い上がる花びらに吹かれて~
村上くんのピアノが、舞い上がる花びらか吹き抜ける風みたいにキラキラしていて凄く素敵です。
今回のセッション、みんなの音がバランスよくて聴き心地の良いセッションでしたが、特に村上くんのピアノが印象的でした。
関ジャニ∞ METROCK2017出演、揺れる気持ち
関ジャニ∞のMETROCK2017出演、バンドとしての大きな挑戦が終わりました。
多くのeighterさんと同様、現地へ行くことは叶わず思いを馳せるだけの一日でした。
音楽が大好きで楽器に一生懸命に取り組んでいること、いつでも全力で観客を楽しませようとしていること、そんな関ジャニ∞の姿を少なからず見てきたつもりだから、彼らの底力を信じていたし必ず成功すると思っていました。
一度きりの「初」野外フェスを楽しんで欲しい、そうすれば観ている人たちも自ずと楽しくなる、関ジャニ∞にはその力があるからとワクワクした気持ちでいました。
いつも通り家族と過ごし、家事をこなしながら、時々abemaTVの中継を見てはフェスの雰囲気を感じ、情報を求めてツイッターを覗いたりするなかで、ちらちら目にする批判的な意見、一部ファンへの非難、それに呼応するような罵詈雑言。
そんなことで話題になるのが悔しくて、心がざらつきそうになることもありました。
出演時間を迎え、ソワソワしながらツイートされてくる反応を必死に追いました。
関ジャニ∞が届ける音楽に、演奏技術に、観客を盛り上げるパフォーマンスに、フェスに敬意を払う真摯な姿に、キラキラした容姿やオーラに、多くの驚きの声と称賛がありました。
手が震えるほどに興奮したし、誇らしかった。
と同時に、その勇姿を余すことなく見ることは出来ないという歯がゆい思いも押し寄せて来ました。
今朝のワイドショーで見た演奏後の彼らは、とても晴れ晴れしい顔をしていました。
仕事をやり切った男の顔でした。
そんな表情になれるほどのステージ、やっぱり観たかったな。
丸山くんのべースにゾクゾクしたかった。
すばるくんの突き抜けるような歌声に包まれたかった。
村上くんの煽りに答えたかった。
横山くんのトランペットにうっとりしたかった。
安田くんのギターにしびれたかった。
錦戸くんのセクシーな歌声を聴きたかった。
大倉くんのドラムのリズムで踊りたかった。
どうして映像配信してくれないのって思いました。
事務所が、飛び立とうとするアーティストの足を捕らえてどうするのって、くさくさした気持ちになりました。
丸山くん、その目に映した景色は美しかったですか。
共有できなかったことはとても寂しい。
でもね、今日、丸山くんが大切な日で言葉をくれたから。
ベースをやってて良かった、関ジャニ∞ってアイドルをやってて良かったと。
数年前までベースに自信がなさげで、最近でもまだまだ未熟だと言っていた貴方が、胸をはって演奏ってきたと言ってくれたから。
今はもう、それで十分です。
たとえ全てを見届けられなくても。
丸山くんの心が満たされていることが、とても嬉しい。
セットリスト
ズッコケ男道
言ったじゃないか
NOROSHI
宇宙に行ったライオン
象
(丸倉安セッション)
侍唄
丸ベースソロ
Tokyoholic
勝手に仕上がれ
LIFE~目の前の向こうへ~
メンバーみんなで追い続け、その手に掴みとった景色のこの先に、どんな新たな景色を思い描いているのか。
まだまだ終わらないと彼らが言うから、まだまだ応援し続けます。
大倉くん、お誕生日おめでとうございます
大倉くん、お誕生日おめでとうございます。
大倉くんを見ていると、こんな人が息子なら良いなぁとよく思います。
聡明で思慮深く、真面目で努力家、明朗で、かつ容姿端麗。
きっといっぱい努力をしているのに、自ら頑張ってますオーラをあまり出さないところが素敵です。
ゲラでたまにヘタレなところが却って親しみやすい。
バンドの要であるドラムを叩き、コーラスでは低音パートで支えとなり、一番年下なのに一番大きくて、とても頼もしいです。
大倉くんには笑顔が似合うよ。
たくさんありがとうと言ってくれて、こちらこそありがとう。
実は大倉くんの出演するドラマや映画はあまり観たことがないのです。
今年、舞台「蜘蛛女のキス」で初めてのストレートプレイに挑むと聞いて、大阪公演があれば観に行きたかったなと思いました。
きっと自分とかけ離れすぎて難しい役どころだろうし、舞台上に二人だけというのはどれ程の集中力を要するのか想像もつかないほどです。
そしてもうひとつ、メンバー全員で挑む初のメトロック。
ドラムの位置からメンバーを見るのが好きだと、みんなのコンディションが分かると言っていた大倉くん。
気持ちがひとつになることで、爆発的な力が発揮されそうな予感がします。
その時のこと、いつか大倉くんの言葉で教えてくれたら良いな。
メンバーからも認められる努力家の大倉くんは頑張るに決まっているし、今までにない姿を見せてくれることでしょう。
羽ばたけ、大倉くん!
関ジャニ∞'sエイターテインメントDVD&Blu-ray 星5つ★★★★★です
関ジャニ∞'sエイターテインメントのライブDVD&Blu-rayが発売されました。
関ジャニ∞を好きになって足かけ6年、初めて観に行ったライブの映像化とあって、楽しみにしていました。
日程は違えどこの場所に居たという思い入れがあるからかもしれませんが、本編も特典もとても好みでした。
セットリストや構成を振り返り、メイキングやコメンタリーも合わせ見ると、歌もバンドもダンスも演技もコントも、関ジャニ∞のその時の全てを詰め込んだライブだったんだなと思います。
円熟までいかないけれど、若さと勢いだけでもない、30代の彼らだからこそのカッコ良さと色気と可愛らしさと面白さに溢れていて、ますます磨きがかかった演奏力と歌唱力が堪能できる。
関ジャニ∞自身も幸せそうだけれど、その幸せをeighterと共有したいという想い、矢印がしっかりとこちらを向いていると感じました。
メンバーの視線や表情のひとつひとつがそう感じさせるのかな。
「RAGE」と「浮き世踊りビト」は久しぶりに聴きましたが、タコヤキオールスターズの演奏と関ジャニ∞の歌唱がすごくカッコ良くて、ここでぐっと引き込まれました。
全体を通して照明が綺麗で、衣装の色も映えて、男っぷりをあげていたと思います。
客席が暗い時間が長いのか、例年よりうちわの映りこみが少なく感じられ、ペンライトの波が美しく落ち着いた印象を受けました。
360度のステージだからどの角度から見てもキラキラしてるんですね。
ダンス曲も、真上からや退きのカットも多めで見やすく、マルチアングルがなくてもそれほど残念だと思いませんでした。
過去のライブ映像では、関ジャニ∞の歌声が小さいとか、お客さんの歓声が大きいとか、ヒーンて耳障りな音が聞こえるとか、客席のカットが多いとか、ダンスの良いところが抜かれていないとか、その時々によって残念ポイントがあったのですが、今回はほぼ全編においてストレスなく観ていることが出来ました。
眼と耳の満足度が高いと、こんなにも心が満たされるんだな。
アコースティックコーナー、最高!
ライブでも「言ったじゃないスカ」が楽しくて楽しくて。
どの曲にしようか、どんなアレンジにしようか、ファンを楽しませようとあれこれ考えて作ってくれたんだろうなぁと思うとほっこりします。
間のMCもリラックスしていて楽しそう。
日替り曲を特典で入れてくれたことも嬉しいです。
エンディングに向けての怒濤のバンド。
全員が歌えてイケメンのバンドにメロメロにならないわけない。
特典で各会場のバンド前映像が観られるのも良いです。
普段メインボーカルじゃない人が歌ったり、楽器を交換しているのってなんだかワクワクします。
「象」の前、本来は安田くんのギターソロだけのところオーラスではセッションがあったこと、レポで見て知っていました。
これ、映像に残って良かった。
大山田3人のセッション、カッコ良くて思わず変な声が出ました。
丸山くんが入りの音を探っているので、本当に自然発生的に起こった即興演奏なんだと分かります。
これ、生で聴けた人、盛り上がっただろうなぁ。
私的お待ちかねだった「象」2番のベース。
なんてカッコ良いの。
丸山くんを抜いてくれてありがとう。
みんなの歌と演奏も熱い。
安田くんとすばるくん、映りこむ大倉くんの表情から感情の昂りが感じられて胸がキュッとなります。
♪傷跡隠して微笑む 君の優しさを知ってるよ
♪生まれてくれてありがとう 一人きりじゃないよ
この時彼らの胸にはどんな想いが去来していたのだろう。
♪その足で踏み出せ 世界は変わる
泣くよぉ。
このあと大倉くんの挨拶があります。
元気ライブでのオーラス欠席について、
「プロとして(ステージに)立っているのが当たり前」
「皆さんを泣かせてしまった」
「僕のことでメンバーを謝らせてしまった」
と、苦しかった胸のうちを誠実に語ってくれました。
元気ライブの映像はとんでもなく不完全だったし、やっぱり納得できない気持ちがありました。
けれど「象」を歌うエイトの気迫と大倉くんの姿を目にして、すとんと何かが剥がれ落ちたように、終わったことをグチグチ考えるのはやめようと思えました。
もういい、今回こんなに素晴らしい映像を届けてくれたのだから、そういう気持ちになりました。
全員ビジュアルが最高で、歌もダンスもバンドもカッコ良いのはもちろん、丸山くんの良いところがたくさん収録されていたことが、私にとっていっそう満足度をあげています。
「The light」「ブリュレ」「I to U」「Black of night」「がむしゃら行進曲」「Tokyo holic」「NOROSHI」「象」など、丸山くんの歌唱やベースに好きなフレーズが入っている曲が多いセトリでした。
「粉もん」「クリスマスイブ」もステキ。
本編にも特典にも、歌でもバンドでもダンスでも、それからMCでも、レンジャーでも、ファンサでも。
甘い歌声、男らしい歌声、優しい笑顔、真剣な眼差し、憂いある視線、色っぽい仕草、ベースを奏でる男らしい手。
MCではっちゃけたと思ったら、気を遣い。
コメンタリーでは食べまくり、しゃべりまくり、時々男前発言。
丸山くんのありとあらゆる面が、盛りだくさんなんですよねぇ。
メイキングは、ドームで様々な最終チェックを行う仕事モード全開の関ジャニ∞がたっぷり。
こういうの見たかったんだよ。
コメンタリー、楽しい企画です。
自分たちのライブ映像を見ながら真面目に語ったりヘラヘラしたりしているエイト。
それを見ながら、言葉を一生懸命聞き取ろうとしたりニヤニヤしたりするeighter。
という図が出来上がるんですねぇ。
面白い。
結果、DVDもBlu-rayも纏めて評価は星5つです。
と書いている間に、BIG NEWS!!
関ジャニ∞の演奏技術が他のバンドに比べて上手いのかまだまだなのか、私にはわかりません。
けれど聴く人の心を動かすのは技術じゃなく、どれだけの熱量でステージに立って想いを伝えようとするかだと思うので、関ジャニ∞はやってくれるんじゃないでしょうか。
彼らが見たい景色が、そこにあることを祈ります。