∞の聴こえる部屋で

関ジャニ∞のこと、主に丸山隆平くんのこと、綴ります

関ジャニ∞俳優部門、楽しみ目白押し。

これからやって来る関ジャニ∞俳優部門の楽しみは、錦戸くんの主演映画「羊の木」と丸山くんの主演舞台「泥棒役者」ですが、少し昔の話を。

丸山くんの初主演舞台といえば2011年の「ギルバート・グレイプ」。関ジャニ∞を知ったときには上演は終了、観劇の機会を逃しました。原作の小説を読んだり観劇レポを見たりして、ギルバートを演じる丸山くんを何度も妄想しました。5年越しに舞台のパンフレットも買いました。

経験した感動は簡単に薄れるものではないけれど、経験できなかった無念さも劣らず薄れないことを思い知ったものです。

 

午前十時の映画祭で、過去の名作がリバイバル上映されています。

素敵な物語だし俳優さんたちも素晴らしいので、観ていない方はぜひ。ギルバート(ジョニー・デップ)が激昂したときのアーニー(レオナルド・ディカプリオ)がいじらしくてたまらないです。映画のギルバートは基本的には優しくて物静かな青年という感じ。小説のギルバートの方が常に家族の身勝手さにイライラしているし、女たちに翻弄されて頭の中は性的なことでいっぱいだし、より人間くさい印象。丸山くんの舞台は小説が原作だから、どんなギルバートだったのかと知る由もないことをぐるぐる考えています。

 

さて、泥棒役者ですが、前園俊太郎役も発表されました。前回の舞台で前園を演じたきたろうさんとも市村さんとも異なる雰囲気をもつ、丸山くんにとってはジャニーズの大先輩でもある東山さん。映画「山桜」で凛々しい侍姿を観て、神経が行き届いた殺陣が美しくてさすがだなと思っていたので、今回の発表は好意的に受けとりました。

なかには、丸山くんより新聞の扱いが大きくて悲しいとか、ジャニーズの舞台として見られるのが残念だという声も。想像するに丸山くんが好きだからこそ心配なのだろうな。評価してくれる演出家や監督が居る一方で、ジャニーズだからと色眼鏡で見る人たちも居るから。

丸山くんも東山さんも互いの共演を楽しみにしているようだし、ストイックな先輩との共演は丸山くんにとって学ぶことも多いはず。新たな丸山くんに期待しています。

 

先週のジャニ勉でゲストの方が役者論を語っていました。工夫は必要だが、歌舞伎や能において全く異なるものになる意味を持つ役作りという言葉は使わないとか、佇むだけで風景になる俳優が良いとか、主役を食う脇役は作品にとって失敗だとか、そんな話。

村上くんから役作りについて聞かれた錦戸くんは、役作りはしないと答えていました。「羊の木」の取材でもそう答えているようです。続く大倉くんも、役作りの意味がわからない、具体的な質問意図を聞く、と。丸山くんは役作りばっかりしていると最後のオチになっていました。関ジャニ∞らしい笑いの団体芸だけど、どう役に向き合うか丸山くんの本心を聞けなかったので、雑誌で自己補充しました。

「現場の感じに身を委ねる、現場に染まるということは大事にしている。一番地味でシンプルなところをちゃんと表現できているか。当たり前のところを、より大事にし演じられるような人になりたい。」

西田監督からはこんな言葉も。

「役者としての丸ちゃんは、自分をかっこよく見せすぎないところが僕はすごいと思っていて。今もどんどん磨かれていってるし、5年後、10年後、もっとすごい俳優さんになっていくと思います。」

役作りという言葉を使うかどうかより、丸山くんの考え方が好きだったなと再確認できました。

村上くんが、錦戸くんのことを笹野さんに似ていると自慢していましたが、その気持ち分かります。やっぱり錦戸くんは関ジャニ∞の俳優担当として先陣を切ってきた人、そしてこれからも先頭を走っていく人。ネットニュースで一部の写真が解禁されたのも錦戸くんが第1号でした。「羊の木」の原作が文化庁メディア芸術祭授賞作品だからか、ジャニーズ初の日本外国特派員協会での記者会見も行われました。英語のスピーチ、カッコ良かった。

全て錦戸くんのために周到に準備されたもので、ハリウッド進出、主演男優賞…いつか分かりやすい折り紙が付くための布石だというのは考えすぎかな。それが無くても錦戸くんの良さに変わりはないけれど、偏見を持つ人たちの口を塞ぐには分かりやすい物差しも必要なのだと思う。

錦戸くんが今までになく俳優としての意識を持って臨んでいるらしい「羊の木」、 はやく観たいです。

 

丸山くんはまだ出演作品数も多くはないし、映画の主演もようやく果たしたばかり。これから主演であるなしに拘わらず、多くの作品に出演して欲しいと思っています。どうかたくさんオファーがありますように。

さて、「泥棒役者」はどんな舞台になるのでしょう。チャーミングな大貫はじめと若々しい前園俊太郎でテンポの良いコミカルな舞台になるのかな。場面は前園邸だけなのかな。舞台は二階建て?  その他のキャストは誰なんだろう。考えるだけでワクワクします。

これだけ楽しみにしていて観に行けなかったらショックだな。その時は観に行った方々のレポを漁りまくるんだろうけれど…。

観劇出来ることを願うばかりです。

 

村上くん、お誕生日おめでとうございます

今日、村上くんのことを考えていて思い浮かんだのは、MCをしているときのキラキラした笑顔でした。嫌そうな顔とか不機嫌な渋い表情を、ほぼ見たことが無い気がします。言葉でイヤやわと拒否していても、きつめのツッコミを入れていても、一瞬で表情がほころんで人懐っこい笑顔に戻る。

関ジャニ∞のメンバーだけだと違った表情も見せているかもしれないけれど、多くの人を前にMCをしているときは、画面に写る誰よりも笑顔なのではないかしら。見ている人を不快にさせない表情でずっと居るというのは、簡単なようで、意識していないと難しいことだと思います。すごいところですね。スタッフや共演者が村上くんのことを好きにならないわけが無いですね。

 

普段よく関ジャニ∞の好きな曲をプレイリストにして聴いているのですが、その中に村上くんの歌と歌詞が合っていて良いなと思っている曲があります。「アネモネ」です。

元々は、♪My Darling.~   の掛け合いのところ、丸山くんチームとすばるくんチームの伸びやかな歌声が心地よくて気に入っていたのですが、ある時、村上くんのソロが耳に残るようになったんです。

♪男なら一生に一度咲かそう

大きな キレイなんかじゃなくたって良いから

誰よりもずっと誇らしい自分だけの花を

歌詞の意味が頭に入ったとき、村上くんにぴったりだなと思って。

自分には何も取り柄が無いと思ったところから、自分だけに出来ることを模索して頑張って勉強して、今、みんなから求められるMCの立場を築いた村上くん。誰よりも誇らしい自分だけの花を咲かせたんだなと思いながら聴いています。

 

もうひとつ、村上くんについて思うこと。ピアノに向き合ってくれてありがとう。関ジャニ∞の音楽を大切にしてくれてありがとう。

実は、数年前、関ジャニ∞から独立するメンバーが出るとしたら村上くんかもしれないと思った時期があります。関ジャニ∞で音楽をするより、MCをやりたそうに見えてしまっていたんだろうな。だけど、今の村上くんを見ていてそんな思いは微塵も起きません。

個人仕事は今の方が充実しているだろうけれど、それ以上に関ジャニ∞として音楽面でもっと上を目指そうという覚悟を感じられるから。

これからも更に大きな仕事を任されることでしょう。体に気を付けて頑張ってほしいと思います。村上くんにとって素敵な36歳となりますように。

 

泥棒役者~オレンジ色の幸せ

映画「泥棒役者」、今日までに五回鑑賞しました。大切なことに気づかせてくれる優しい物語だから、心穏やかでいられる時間が多い。加えて、使われている光、色、声、音に好きなところがいっぱいあって、何度観ても観飽きない。好きなところを書き連ねて、泥棒役者の世界に浸ろうと思います。

 

 

光と色に溢れた美しい映像

十月のよく晴れたある一日の物語、その展開とリンクするように、太陽の光や灯りが変化していくところが洒落ていて気に入っている。

元泥棒のはじめ、絵本作家の前園、新人編集者の奥、セールスマンの轟が前園邸で出会い、勘違い劇を繰り広げるのは、昼下がりのこと。南から太陽が深く射し込んで、ふわふわとした浮遊感を感じる。色鮮やかなインテリアとも相まって、キラキラした童話の世界のよう。明るくて、おもしろ可笑しい会話にもぴったりだ。

はじめが幼少期のことを語るころには、太陽が少し西へ移動している。「まだ終わってないニャー」とポーズするはじめの頬が、ほんのりと陽に染まる。寂しさを慰めてくれる絵本があって良かったと、安らげる瞬間があって良かったと、ほろ苦いような安堵するような気持ちになって、はじめのことが愛おしくなる。

初めて観たときから惹かれたのが、絵本の制作に取り組んで夕焼けに照らされながら四人で笑いあう場面。


同じ目標にむかうことで、単に居合わせただけではない関係性が生まれ、心が触れ合ったことを感じさせる象徴的な場面だろう。夕陽と弾ける笑顔の組み合わせに、幸せがギュッと凝縮されている。ユーチューバー高梨が羨ましくて拗ねるのも分かる。西隣の部屋から見ると、前園邸全体が暖かなオレンジ色に包まれていたはず。沈む前の太陽から放たれるエネルギーと温もりに満ちている。

泥棒の則男が姿を現し不穏な空気になるのは、日没のあと。リビングの間接照明に作り出される影が不安をかきたてる。庭の照明や虫の音が静けさを際立たせ、前園邸だけが取り残されたかのように感じられる。鋳物の門扉に象られたシルクハットのジェントルマンが、ちょっとお茶目で別世界への案内者みたいにも見える。

はじめたちが元の暮らしに戻っていくのは、夜遅くになってから。夜が明けた明日、太陽が昇るのか、雨が降るのか、風が吹くのか、先のことは分からないし、幸せが約束された訳ではないけれど、きっと心には小さな太陽が輝いている。童話のティッシュくんたちが太陽の輝く世界に出ていけたように。

  

 

優しくて控えめで寂しげなはじめの声

はじめの声、つまりは丸山くんの声。やっぱり丸山くんの声が好きだと改めて思う。映画鑑賞の間、この声をずっと聞いていられるのだから、まさに至福の時間。特に好きな台詞をいくつか挙げてみる。

溶接中の「これ終わってから、はい …。」この一言に、はじめの人の良さ、真面目さ、慎ましさが滲み出ていて、ここで一気にはじめのことが好きになる。主人公を好きなれると映画も好きになる。

彼女である美沙の手料理を待っているときの「やっぱり、一緒に食べたいと思って。」特に二回目。美紗のことが大好きで、大切で、感謝していて、でも押し付けがましくなくて、しみじみと幸せを噛みしめている感じが微笑ましい。

則男から、美沙に過去をばらすと脅されている時の「彼女に俺のこと、何て言ったんですか。」過去がばれる焦り、不安、絶望と、則男への非難とのバランスが上手いと思う。色を無くしていく瞳にも見入ってしまう。

轟が、奥のことを勘違いしていると知ったときの「えーと、どうしよ。」感情がこもってるんだかこもってないんだか、なんだか分からないけど絶妙な力の抜け具合に笑った。厄介な轟をどう処理して良いのか、本当に困ってるのかな。

童話作りに奮闘しているときに出来上がった迷作「捨てられたゴミ」の物語。寂しかったり辛かったりする台詞を言わせたら、寂しさや辛さが二倍増しになって迫ってくる丸山くんの声質の素晴しさにつきる。誉めてる。

原画を取り上げようとする則男にむかって「あんたのためじゃない。」勇気を振り絞った意思表示。でも内心ちょっとビビってるのも感じる。ここのはじめは今までみたいに振り回されるのと違って、男らしくて格好いい。あ、金庫を開けるときのはじめもすごく格好いい。何かを決意した表情で金庫に向かう横顔に見惚れた。丸山くんて殴られる役が多いよなぁと思ったり…。

豪邸からアパートへの帰り道、則男からもう一度泥棒に荷担するよう迫られたときの「則男さん、まだ終わってないニャー、ですよ。」勇気をもらって強くなれたから、諭すような口調だけれど、強く突き放せない優しさがとても良い。はじめの人となりが伺える。

美沙に少年院に入っていたことを打ち明けるときの「俺ね…。」まるでいたずらをママに告白する男の子の甘えかたみたいだなと思う。愛想をつかされても仕方ないと理性では思っているけれど、美沙なら許してくれると本能で感じていそうな、そんな感じがする。可愛い。母性本能、総動員…。それにしても美沙は素敵な人だな。二人の穏やかな幸せを願わずにはいられない。

この他にも、良い台詞、素晴らしい表現はもっともっとあったと思う。だからこそまた観たくなる。

 

 

息づかいを感じるクラリネットの音色 

はじめと則男が前園邸に侵入した直後の一音目が印象的で、耳からの情報にもかかわらず、グッと画面に引き込まれた。クラリネットの音色には息が混ざる量が多いというか、演奏者の息づかいを強く感じられる楽器だと思っていて、感情が音色にのりやすい気がしている。そこが好きなところでもあり、心地良いと感じるところでもある。クラリネットの音色を聴きたいことも、また映画を観たくなる理由のひとつ。

 

 

 

そして、丸山くん主演での「泥棒役者」舞台化も決定しました。おめでとう!!

丸山くんが好きな舞台に取り組んで、心踊る時間を過ごせるのだと思うと、とても嬉しい。「新しい世界に飛び込む準備」が、舞台のことを言っていたのなら、映画版キャストに愛着はあるけれど、新しい世界も楽しみにしていようと思います。

新しい世界の丸山くんにも会えますように。

 

丸山くん 、お誕生日おめでとう

今日、11月26日、丸山くんの主演映画「泥棒役者」を観てきました。4度目です。この喜ばしき丸山くんの誕生日に、初の単独主演として堂々とスクリーンに映る姿を観ることができ、嬉しさと誇らしさでいっぱいでした。

丸山くんにとって映画の主演は、目指す未来へのひとつの通過点かもしれないけれど、誕生日に公開中であるという事実に運命の巡り合わせを感じずにはいられません。

丸山くんの誕生日なのに、こちらが世界一素敵なプレゼントを貰った、そんな気持ち。

いや、考えたら普段だって、いつも、いつも、たくさんのものを貰ってばかりいるのだけど。


丸山くんが歌えば、甘かったり切なかったり強気だったり優しかったり変幻自在の歌声に、心を溶かされてずっと聴いていたいと思う。


丸山くんが踊れば、長い手足としなやかな動きの艶っぽさに、上気した頬に、滴る汗に胸が高鳴り、その真剣な眼差しに見惚れてしまう。


丸山くんがベースを弾けば、骨ばった男らしい指から弾かれる一音一音が愛おしくて、低音に子宮が疼くよう。立ち姿の美しさにもベースを掻き抱く仕草にも、不敵な微笑みにも時々しかめる眉根にも目を奪われる。


 丸山くんが笑顔を振りまけば、えくぼとハートになる口と少し歪な歯並びさえ、ずっと見ていたいと思うし、そこから溢れるカラカラとした笑い声もずっと聞いていたいと思う。笑顔が伝染してこの上ない多幸感に包まれる。

 

丸山くんが何か食べていたら、リスみたいに口いっぱいに頬張る姿がなんだか可愛くて、自分が作ったわけでもないのに、よしよし、たくさんお食べ、と母のような気持ちになる。


丸山くんが渾身のギャグを繰り出していたら、出来不出来に拘わらずハートの強さに感心し、ウケていたら良かったねと嬉しくなる。面白くて笑うことだって、もちろんある。

 

丸山くんがMCをすれば、柔らかな雰囲気を作り出せる人柄に心が温かくなる。上手く話を纏めて粋なコメントが出来れば胸を撫で下ろし、噛んだり言葉足らずだったらソワソワと落ち着かない。


丸山くんが演技をすれば、光を宿したり消したり感情に合わせて変わる目の色に心を捕まれて、一人語りや寂しさの滲み出る台詞の声色に好きが溢れる。


丸山くんが仕事に対する思いを語れば、自身を内観する力や真面目で真摯な思考に感心し、アイドルとしての決意に尊敬さえ感じる。33歳の半ば頃、まだまだ未熟だと言葉にしていた丸山くん。34歳を目前に、ベースへの苦手意識や自信の無さを乗り越えた言葉を度々聞けるようになりました。

丸山くんがいつも赤裸々に思いを語ってくれるから、その思いをしっかりと噛みしめて、もっともっと応援したいという気持ちを新たにしています。

丸山くんからは心底笑えるような楽しさやたくさんの喜びを、心が震えるような感動や感涙を、時にはほんの少しの悔しさを、何でもない日常にたくさんの感情の彩りを貰っています。本当にありがとう。

丸山くんの33歳は、レギュラー番組から2度の5大ドームツアー、紅白歌合戦、メトロック、MBS特番、主演映画まで、アーティストとしてMCとして俳優として、目覚ましい活躍でした。

34歳の丸山くんも、新しい仕事、新しい出会いに満ちた、ワクワクと感動に溢れた、素晴らしい一年であるように心から祈っています。

 

 

映画「泥棒役者」感想

11月18日、公開初日を迎えた映画「泥棒役者」を観てきました。

思えば、丸山くんの映画単独初主演に泣くほど喜んだのがこのブログの始まりです。

待って待って待ち望んだ自担の主演映画、いざ決定してみると、もしヒットしなかったら、またネットで酷いこと書かれたらという思いが浮かんでは、いや丸山くんならきっと大丈夫と思い直す、そんなことを繰り返してきたような…。そわそわドキドキしながら映画館に向かいました。

 

映画は、“主人公の元泥棒が一軒の豪邸に侵入することから始まる超!喜劇!!エンターテインメント!!!” と謳うとおり。

絶妙の間で繰り広げられる勘違い会話にクスっと笑え、布石が繋がる度にその妙に得心し、驚きの展開を迎えてからは、一人で観に行ったにも関わらず、思わず声を出して笑っていました。

一風変わった登場人物たちみんな、どこか愛すべき可愛らしさを併せ持っていて、次に何を言うのかどう動くのか、一言も聞き逃したくないし何も見逃したくないとの思いで、コーヒーを飲むのも忘れる勢いでした。

長回しや最小限の音楽が、うまく緊張感も持たせてくれて、彩り豊かながらも落ち着いた豪邸の内装と射し込む柔らかな陽射しが、映像をとても美しいものにしています。

それぞれの登場人物たちの心に、昨日まで刺さっていた小さなトゲが、今日の出会いを切っ掛けにいつの間にか抜けていく。もちろん、明日どうなるかなんて分からないけれど、それほど酷いことにはならないんじゃないのかなと、穏やかで清々しい気持ちにさせてくれる優しい物語でした。

 

映画の宣伝で、決め台詞「まだ終わってないニャー」を聞いたとき、この主人公は丸山くんらしい役だなと思いました。すぐにボーイズオンザランの「まだ終わりじゃない」という台詞を思い出して、最初から超前向きなわけではないけれど、誰かのために諦めないで頑張れる人物像が丸山くん本人にも重なるなと感じたりしていました。

実際に映画を観てみると、丸山くんが丸山くんであることを意識することは無く、映画の世界にどっぷり浸かっていられたし、そこにいたのは 間違いなく “大貫はじめ” でした。

だからエンドロールの最初に、“丸山隆平” と出てきたのを見て、あ、丸山くんだったと、なんだかとても不思議な感覚がしました。その文字を眺めているうちにじわじわと嬉さが湧いてきて、一旦途切れた「応答セヨ」がお気に入りの箇所から再び流れ出したとき、物語による幸せな気持ちと、主演“丸山隆平”、主題歌“関ジャニ∞”を実感した喜びとで、感情がピークに達したような気がします。

 

 

映画の後に中継された初日舞台挨拶は、キャストの皆さんの和気藹々とした楽しい雰囲気が伝わってきました。丸山くんが初日を迎えたことで高揚しているのも感じられ、その姿を大きなスクリーンで観られたことが本当に嬉しかった。丸山くんの初主演映画が「泥棒役者」で良かったと心から思いました。

 

 

 

錦戸くんお誕生日おめでとうございます


錦戸くんは、嵐の5人でさえ名前があやふやだった私を関ジャニ∞に導いてくれた人。

ドラマに出演していた若き錦戸くんを見初めたので、ずっと変わらないのは「錦戸亮=俳優」というイメージ。口角の上がったいたずらっ子みたいな笑顔、はにかんで伏せた目元に宿る憂い、悲しみを堪えて静かに流す涙、その表情のひとつひとつが印象的で絵になる人。演じる人物に、こちらの感情が自然と引き寄せられるような温度で台詞を紡ぎ演じる人。

「普通の人を演じる天才的な能力を持つ」と映画監督からも評されるほどの錦戸くん。いつか日本アカデミー賞主演男優賞を取るような映画、役と出会って欲しいと思っていたけれどそう遠くないのでは…。錦戸くん自身は主演かどうか拘りはないかもしれないけれど、むしろ役者としては味のある脇役に興味があるかもしれないけれど、錦戸亮の名前が更に大きくなって関ジャニ∞を押し上げるには分かりやすい冠があったら良いなと思う。

 

この一年で大きくなった新たなイメージが「錦戸亮=アーティスト」。Tokyoholic と Traffic、立て続けに発表されたバンド曲のかっこ良さは言わずもがな。スマートで賢い錦戸くんならではの言葉選びも楽しい。関ジャニ∞のバンド力の向上が錦戸くんの創作意欲を刺激して、更にメンバーの課題となるような曲を作って…とそんなプラスの連鎖を感じる。関ジャニ∞が錦戸くんのセンスと才能を体現できるバンドで良かった。これからも多くの曲を手掛けて欲しい。

歌手としても、昔のCDと比べると変わりぶりが良くわかる。声がグッと大人っぽくなって表現力も格段に上がってセクシーで魅力的。

 

テレビ錦戸くんを見ていて思うのは、「結婚するなら錦戸くんみたいな人が良いって」、これその通りだなということ。

俳優としてアーティストとして滅茶苦茶仕事が出来る。なのに素の錦戸くんは決して傲らず、気配りもできてとても素直。楽しいときは満面の笑みだし、悔しさも隠さず、向上心も人一倍。乗り気じゃない時の冷めた顔もまた男前。寂しがり屋でビビりなところも可愛らしい。唐揚げと焼きそばとしょうが焼きとオムライスが美味しく作れれば喜んでくれそうなところも、凝った料理が得意じゃなくても良いかなと思わせてくれて。小さな子供と遊んだり、良いことは良い悪いことは悪いと躾たりするのも上手そう。欠点なんか無いんじゃないかしらと思うくらい素敵な男性だなと思っています。

主演映画に大河ドラマ、とても楽しみ。

錦戸くん、33歳のお誕生日おめでとう!

関ジャニ∞のブルース&Blues

 

ジャニ勉 2/∞のすばるくんと丸山くんの京都ロケで、丸山くんが畳製のベースをウッドベースのように弾いている場面がありました。

 

丸山くんにウッドベースを弾いて欲しいと常々思っている丸担さん、たくさんいらっしゃるのではないですか。

私もその一人。丸山くんは手足が長いし、大きな楽器にも負けない上半身の体格の良さもあわせ持っているから、きっと様になるだろうな。

オーケストラのコントラバス弾きという役をドラマなどで見せてくれても良いけど、やっぱり指で弾くところが見たい。

となるとジャズかな、なんて想像しながらウォークマンに入れているジャズピアノトリオ(ピアノ、ダブルベース、ドラム)のアルバムを聴いていました。

アルバム最後の曲、ミシェル・ルグラントリオのシェルブールの雨傘が終わって、たまたま次に関ジャニ∞大阪レイニーブルースがかかったのですが、この流れが全く違和感がなくて、むしろ気持ちが良いくらいで。

大阪レイニーブルースってもっと演歌感丸出しだと思っていたけれど、意外にジャジーでした。以下、ジャジーを連発してますけど、トンチンカンだったらゴメンナサイ…。

 

 

「そうだ、曲名にブルースが付く曲を聴きなおしてみよう!!」

と唐突に思いたち、まずはブルースって何ぞやと少し調べました。

本来のブルースはアメリカ南部のアフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽の一種で、孤独感や悲しみを表現する独唱歌であり、ジャズやロックンロールのルーツのひとつ。特徴は典型的なコード進行とブルースノートが使用されること。ただし、日本における歌謡曲ブルースは必ずしもこの型ではなく単なるマイナーの曲であることが多い、ということみたい。

曲からコード進行やブルースノートスケールを判別できる素敵な能力は、残念ながら備わっていないので、孤独感とか悲しみとか憂鬱な気持ちを表現する哀愁感ただよう楽曲がブルースだよというざっくりした解釈で良いかな。

 

 

大阪レイニーブルース(ver.KJ1) 

「KJ1 F.T.O」収録

♪帰られへん戻られへん あの頃の二人に あれほどおまえ愛してた 大阪レイニーブルース

愛する人を失った悲しみを熱唱するすばるくん、雨音、そして泣きのエレキギター。ずぶ濡れで空を見上げて泣いてるんかな。

寂しさを持ち寄って慎ましく肩寄合って暮らしていた二人が想像できます。突然の別れで、今も彼女が忘れられなくて孤独を噛み締めている感じがブルースなのかな。錦戸くんの声が若い。今の大人セクシーな錦戸くんの声で聴いてみたい。

ピアノの伴奏がとってもジャジー。間奏以降目立ってくるトランペットもかっこいい。最後も泣きのエレキギターで、感情移入したら泣いちゃいそう。でも関ジャニ∞が歌うから、嫌いじゃない。

この前のライブで、ギリギリまでセトリに入れていたけれど、暗すぎて止めたって言っていたのは、これでしたっけ。

 

 

北風ブルース

「JUKE BOX」収録

大好きなのに、JUKE BOX購入当初、短時間で聴くときはこの曲から再生していたくらいなのに、なんでライブでやってくれなかったんだよ!!と今でも思っています。

前奏はピアノの後ろで鳴るクラベスのカンカンが哀しみを誘うし、冬のキンとした空気の冷たさを感じます。

♪不意にめくれたノートから  ちぎれ飛ぶ紙ヒコーキ  書きなぐった夢も乗せて 遠くゆらゆら~

丸山くんの歌い出しが絶品。降ろした前髪の隙間からのぞく、蔦色の切ない瞳が私には見えます…。

哀愁のあるアコースティックギターからの泣きのエレキギター、そしてジャジーなピアノがお洒落な間奏も聴きどころ。最後、コーラスでスパッと終わるのも良い。

夢に破れた自分を認めて、もう一度、消えた紙ヒコーキ(=夢)を探すため明日へと旅立つ。急がなくても風は止まない、暗くても歩けるように荷物なんて一つで良いと、秘めた強さが滲む歌詞が、苦しさを呑み込んで静かに立ち上がる男の背中を見ているみたい。

 

 

Big Sky Blues

「ズッコケ大脱走」収録

これも好き。ドラムとベースのリズム、時々鳴る低音のサックス、歌もかけ声も全部カッコ良い。2パートに分かれての掛合いは、片方の声の弱さがちょっと気になるけど、今の関ジャニ∞だったらもっとこなれてて上手いはず。ジャジーなフルートソロから、サックスとトランペットが重なり合って盛り上がっていく間奏も好き。

満員電車に揺られて会社と家の往復で疲れてきっているような、つまらない大人になりたくなかったのに、すっかりそのレールに乗ってしまって慣らされていく、不甲斐なさとか焦燥感を歌っているところがブルースなのかな。

 

 

サムライブルー

「関風ファイティング」収録

今まで聴いたことなかった曲でした。

思うようにならないことがあって凹みそうだけど、でも夢を捨てんなよ、旅は終わっちゃいないよって、俺の中のサムライ魂を奮い立たせている。この場所で生きさせてくれって願いながら。理不尽なことでもあったのかな、辛いね、ブルースだね。

ハーモニカとピアノの伴奏が素敵。大人になった関ジャニ∞が演奏して歌ったら、また違う味わいになって良いのじゃないかな。聴いてみたいです。

 

 

Street Blues

映画『泥棒役者』の主題歌、応答セヨの通常盤カップリング曲として収録予定です。

曲名が解禁されてから非常に楽しみにしています。過去の関ジャニ∞の “ブルース&Blues”は、間違いなく好みだから。

応答セヨとお爺ちゃん仮装のSweet Parade でバンドサウンドも楽しめるらしいシングル。待ち遠しくて仕方ないです。ひょっとしてSweet Parade あたりが関ジャニ∞メンバーの演奏で収録されたりしないかしら、と期待しているのですが。ラジオで解禁されたみたいですし、今日のハロウィンイベントで流れたんですよね。どうだったのでしょうか。

 

関ジャニ∞とブルースは好相性。

集まればワイワイと賑やかで楽しそうな人たちである一方で、やるせなさや切なさもしっくりきます。年齢とともに経験値が深くなっていくから、ますます表現力に磨きがかかっていくでしょうね。

哀愁あるブルースから盛り上げお祭りソング、クールなダンス曲に熱いバンド曲も、人生の悲喜こもごも何でも歌いこなせる関ジャニ∞、好きになって良かったな!