∞の聴こえる部屋で

関ジャニ∞のこと、主に丸山隆平くんのこと、綴ります

METROCK映像~丸山くんがベースについて語った言葉

丸山くんの主演映画『泥棒役者』の主題歌に関ジャニ∞の『応答セヨ』が決定したという嬉しい発表がありました。

昨日、今日あたりに発売される『エイターテインメントジャム』『泥棒役者』関連の雑誌も多くて、何を買ったら良いのか少々混乱気味ですが、こちらの映像もまだまだ満足いくまで観られていない。

ということで、関ジャニ∞のシングル『奇跡の人』期間限定版に収録されている『LIVE@METROCK2017』。

 

心から楽しそうに、気持ち良さそうに楽器を奏で歌う関ジャニ∞のメンバーたち。

音に合わせて揺れる人、人、人の波。

いつものドームとは異なるこの光景を、映像としてきちんと届けてくれてありがとう、と心から思いました。

 

SONGSという番組で、‘’自分達らしさを模索し見出だした一筋の光りがバンドである‘’と紹介されていました。

バンドもやっていくというのは間違いなくメンバーの総意だったろうけれど、その熱量には個人差があったかもしれない。

ライブやCDのメイキング映像で、頻繁に楽器に触れているメンバーがいた一方で、そうでもないメンバーもいて。

丸山くんも、

“ベースもほんまは得意やないけど、みんなのためやったら頑張れる(2012年 for No.∞)”

なんて言っていたこともあるくらいです。

 

今年、音楽雑誌で丸山くんが過去を振り返るインタビューをいくつか読みました。

ジャニーズのベーシストとして初の『Bass magazine』表紙に選ばれて歓喜に湧いたのは良い思い出です。

そこでの言葉。

“このままでは僕はここで弾いていられないと焦ったり”

渋谷すばるの歌のすごさにやっと気づいたときも、これじゃダメだと思った瞬間があってベースを弾くことが怖くなった”

 

音楽と人』ではもっと生々しくて、

“あんなにベースが嫌いだったのに、ベースをこんだけ好きになってる自分が不思議でしょうがない”

“なかなか向き合えなかったし、音を出すのが怖かった”

“プレッシャーでメンバーの前で泣いたこともあったし、嫌で嫌で仕方がなかった”

“(すばるくんのヴォーカルに)自分がベースを弾く意味を見つけてこれでいいんだ、って初めて自分を肯定できた”

関ジャニ∞として過ごした15年間も、長くかかったけど、ちゃんと理解するために必要な時間だった”

 

なんて赤裸々な告白なんだろう。

嫌いだった、怖かった、泣いた。

負の感情剥き出しの言葉を選んで答える丸山くんが珍しい気がして、回想とはいえ少し胸が痛かったです。

 

丸山くんにしてみれば、今はベースが好きだし、不安を克服するだけの練習の仕方や感情のコントロール方法も覚えて、様々な経験で自信もつけたからこそ、不甲斐なかった過去を取り繕う必要なく吐露できるのだろうけれど。

昔、ベースに対して積極的ではないことは知っていたけれど、ここまでの葛藤を抱えていたとは思っていなかった。

同時に、今は自分を肯定できていること、すばるくんがきっかけだったことも伝えてくれて。

ああ良かった、と思ってから観たMETROCKの堂々としたベースプレイを前にしたら、感涙するしかなかったです。

 

盛り上がりを予感させるHigh Spirits

ズッコケ男道での大歓声。

言ったじゃないかのベースとドラム、ハッとするくらいカッコ良かった。

例のベースソロ、すました顔で弾き始めたのに、なんとまだ早すぎたっていう。

「いえぇ、まるちゃーん」から「次、静かな曲やりますぅ」まで錦戸くんは名MCだったし、盛り上がる丸山くんに合わせセッションする大倉くんと安田くんは最高のバンドマンだったし、観客を煽りつつ丸山くんの気持ちも行動も操るすばるくんは最高のフロントマンでした。

ラクルを起こしてしまう丸山くんという人が愛おしいし、それを上手く盛り上げて楽しませてくれるメンバーの機転が素晴らしくて、いや、もう、泣き笑いです。

侍唄、普通にMCして入るよりも、即興セッションからの錦戸くんの愛嬌ある曲紹介の緩急がふわっと心を軽くして、いつも以上に心に沁みました。

2回目のベースソロ、「全くおんなじことやるけど盛り上がったってください」と言われながら、変えてきましたね。

観客を煽るベースの音、見据える表情、「おさわがせしましたぁ!」、うん、カッコ良い。

バンド関ジャニ∞とともに進化してきたLIFE~目の前の向こうへ~を挑戦の場所で最後に持ってきたことに、関ジャニ∞の将来への想いを見たような気がしました。

 

すばるくんのヴォーカルのすごさに気付いて、支えるベースを弾きたいと思ったのは何時のツアーなんだろうか。

大切な気持ちを教えてくれてありがとう。

 

アルバム『ジャム』の特典映像『フトコロノカタナ』 ではこんなことを言っていました。

“僕にとってベースは、いろいろあったけど今自分がここにいる原点かもしれない”

“僕にしか弾けないベースみたいなのを、そろそろ弾けるようになるのがいちばん理想”

 

ベースを始めたばかりの丸山少年は、きっとこんな素敵な未来を思い描く余裕は無かっただろうな。

だけど、嫌だ嫌だと思いながらも諦めて放り投げることはしなかった。

メンバーと一緒にいたことが大きな力になっただけでなく、丸山くんの元々の性根もあると思います。

丸山くんの、誰かのためなら頑張れるという強さが好きです。

理想のベーシストには近づいているかな。

ますますベーシスト丸山隆平から目が離せません。

 

  

安田くんお誕生日おめでとうございます

 

安田章大くん、お誕生日おめでとう!!

 メンバーからは安田くんの優しさエピソードが次々繰り出されるし、画面越しの一挙手一投足でさえ優しさを感じます。

それは誰に対してもそうで、気遣いとか優しさが当たり前のように身についているんでしょうね。 

人としてとても尊敬します。

みんなの心を解かすような笑顔を見せたかと思うと、歌ったりギターを弾いたりするとき急に男らしくなって、ギャップに驚かされます。

表情の豊かさはとても魅力的です。

安田くんから生み出されるものからは感性の鋭さを感じるし、感覚を大切に生きている人なんだろうな。

だけど、雑誌での発言は誰よりもしっかりと自身の仕事や関ジャニ∞の現状を語っていたりもして。

昨年末以降そのことに思い至ってから、安田くんの新たな一面、魅力に気付いたように思います。

頭の中お花畑、なんて言われていたこともあったけれど、全然そんなことなかった。

安担さんたちはもうとっくに知っていたかもしれないのにね。

しっかりとした自己の核の周りに、自然と繋がったアンテナとか、凡人には見ることのできないような世界が、ものすごい大きさで広がっているようなイメージ、そんな人だなと思っています。

安田くんが全身全霊で挑んだ「俺節」も観ることができてほんとうに良かった。

これからも安田くんのあふれる才能でエイターを楽しませてくださいね。

 

別冊プラスアクト~すばるくんの歌

関ジャニ∞の音楽が無い生活、今はもう考えられなくなりました。

他の音楽を聴くこともあるけれど、しばらく聴かずにいると関ジャニ∞の音楽が恋しくなってきます。

7人が奏でる多彩な音楽が好き。

だけど、ファンになった当初に、もっと関ジャニ∞の音楽を聴き続けたいと思ったのは、確かにすばるくんがいたから。

もともと突き抜けるような歌声が好きだったし、その存在感の大きさに、アイドルグループってこんなだったっけと思わすような何かがあったんだと思います。

 

『別冊プラスアクトVol.24』で、すばるくんと関ジャムのエグゼクティブプロデューサー山本さんが対談しています。

 

山本さんから見たすばるくん。

「すごい歌い手だと思います。アーティストとしても、ひとりの男としても、このブレなさが大好きですね。尊敬もしますし...音域が広いとかピッチが狂わないとか、もっとそういうもの以前の、心震わす魂、存在感、声、ですよね。それがライブステージでは何倍も大きく見えて、圧倒的な存在感を見せるじゃないですか。ある種、どこか狂気にもなったりするし...それは凄いと思いますね。」

 

そうそう、そうなんだよね。

技術的に優れているとか、それだけじゃなくて、すばるくんから真っ直ぐに届けられる感情に心を揺さぶられる。

  

ジュニア時代のMステ出演が、すばるくんと山本さんの出会いだそう。

その後、ソロアルバム『歌』をきっかけに、

「すばるのためにいいと思うし、関ジャニ∞のためになるし、絶対成功すると思って」失敗の不安がゼロではないけれど、山本さんからドリフェスのオファーをした、と。

これが翌年の関ジャニ∞でのドリフェス出演、さらには今年のメトロック出演と繋がっていったわけだから、よくぞ決断をしてくれたなと思います。

そしてしっかり期待を上回るパフォーマンスを見せたすばるくんも関ジャニ∞も、さすが仕事のできる男たち。

 

山本さん自身の経歴について、ある冊子で読んだことがあります。

MステにAD時代から関わり、プロデューサーとなってからは出演アーティストを決めるため年間140本くらいの音楽ライブを観て回っていたことや、ドリフェスを企画し開催したこと。

学生時代からトランペットを吹いたりロックバンドを組んだりしていて、音楽で楽しいことを届けたいという思いを持ってテレビ局に就職したこと、など。

 

だから、関ジャムがなんだか迷走していた時期も、歯がゆい思いがありつつも、これだけ音楽を好きな人が番組のプロデューサーにいるなら大丈夫なんじゃないかと、漠然と思っていました。

今回の対談はその答え合わせが出来たような気がします。

 

その関ジャムについても話してくれています。

「(関ジャニ∞が)音楽も出来まっせというところを、始めて半年~1年ぐらいはほかのバンドの人とか、レコード会社の人とか、業界内に知ってもらおうというところから始めました。」

そして「番組も2年経って、、、もう時期やな、と思って」メトロック出演の後押しをした、と。

 

関ジャニ∞の音楽面を表に出すことを、長いスパンで考えてくれていた人が周りにいたんだなと、当たり前のことなのかもしれないけれど、安堵に近い気持ちがおきました。

  

付き合いが長いからでしょうか、すばるくんもなんだかとても嬉しそうで。

「何より、、、(メトロックの)ステージを終えて、帰りにたかおさんが『ありがとう。また1個夢が叶ったよ』って言ってくれたのが凄く嬉しくて、、、いやっ、、、ほんまに頑張ろう!って思いましたね。」

「いやぁ、、、あの、、、たかおさんはテレビ局の方ではあるんですけど、距離感、ファミリー感が、限りなく事務所の人に近いというか。」

「たかおさんが音楽大好きなので、そのたかおさんに『良かったぞ』って思い続けてもらいたいなっていうのは、凄くありますね。」

すばるくんが信頼を寄せているのが伝わります。 

 

 

仕事というのは、人と人との繋がりで成り立つんだと改めて思います。

ある時パッと集まって、パッとやって、それで終わり、じゃないんだよね。

思い通りにならないことや不満のひとつやふたつ、あるかもしれない。

だけど、そこを乗り越えて信頼関係やお互いを敬う気持ちが繋がれば、また次の良い仕事へと繋がっていくんだよね。

 

すばるくんもそうだけど、関ジャニ∞のみんなも、人と人との繋がりをとても大切にしているなと、雑誌のインタビューなどを読むにつけ思うことが多いです。

 

私たちファンは、何かとテレビ番組やテレビ局、事務所、果ては楽曲提供者にまであらゆる不満を口にしがちだけれど、大切な関ジャニ∞が繋いできた大切な縁なんだから、そこに敬意を払って、あまりにも度が過ぎる文句は慎まなくちゃいけないな、なんて考えたりもしました。

たまに吐く小さい不満は許して欲しいけど。

 

すばるくんの歌と言えば、自担である丸山くんも『音楽と人8月号』で愛をこめて語っていました。

「あるツアーでソロで唄ってる時に彼の声を聴いて、僕、すごいヴォーカルの人と一緒にやってるんだな、と思って、ライヴ中に感動したんですよ。」

そして、

「この人をちゃんと支えて、自由に唄える音を出したいと思った」と、ベースに向き合うきっかけになったとも。

大きな影響を受けているな、丸山くん。

何年も一緒にやって来たメンバーに、これ以上ないくらいの尊敬の気持ちを持てるというのは、素敵な関係だと思います。

真摯に仕事に向き合い全力を尽くす人たちだからこそ生まれる感情かもしれない。

他のメンバーも、丸山くんほどあからさまでないにしても、すばるくんを特別扱いしていたふしがありますよね。

今も、関ジャニ∞の音楽の中心はすばるくんなのだろうけれど、少しずつその程度が均らされてきているような気もします。

丸山くんからすばるくんへの思いは、今もって過去最高のようだけど。

 

先の『プラスアクト』での対談で、すばるくんの歌や音楽に対する意識がフラットで軽やかになってきている、という話題が出ています。

「この番組(関ジャム)が始まるころとかは、経験がないことやから怖かったし、今よりも自分自分っていう部分も、、、いいように言えば俺が頑張らな!みたいに思ってたとこもあったかもしれへんし。」

それが、関ジャムで経験を積むうちに、

「人に委ねられるようになったというか、それはメンバーの存在が一番デカイですけど。一緒に成長していけてる感じがありますね。」

と変わっていったようです。

 

メンバー同士、互いの存在の大きさを伝えあう関ジャニ∞、最高で最強です。

 

関ジャム完全燃SHOW ♪鯨の唄 ~やっぱり丸山くんの声と瞳から離れられない

 

丸山くんがボーカルで参加したセッション、Mrs.GREEN APPLEさんの「鯨の唄」。

 

丸山くんの歌声を聴いて初めての感覚に息を呑みました。魂が震えるような感動、とでも表現したら良いのでしょうか。

今までも声や瞳が好きと言ってきたけれど、まだまだ新たな感動を伴って、‘’好き‘’ が上書きされるんだな。

 

 

最近の関ジャニ∞はテレビも雑誌もバンド推しのことが多く、バンドの彼らが大好物な者としては非常に嬉しく、特に丸山くんのベースが注目されたら小躍りして喜んでいました。

ベースを弾くときの伏し目がちの真顔。

たまに眉間を寄せる表情。

漏れ出る色香はたまらないものがあって。

がっしりとした上半身と長い足が際立つ立ち姿。

弦を這う男らしい大きな手と指。

ベースをかき抱く仕草。

丸山くんを構成する全てが艶っぽくて。

たとえ歌うパートが少なかったり無かったりしても構わないと思えるくらい。

関ジャムの音源を日々、車の中で聴くくらいには、丸山くんのベースの音も愛しています。

いや、違いがわかるとか、聴き分けが出来るとかでは全くないです。

丸山くんの音だと思って聴くと愛着がわくという、ただそれだけなんですけれど。

ベースの音を追うだけでも満たされていたはずなんですけど! 

今回、久々にずっとボーカルというパフォーマンスを見たら、完全に心を持っていかれました。

最初から最後までボーカル。

この威力、凄い。

  

 

セッション前のおしゃべりも丸山くん。

ジャムセッションがちょっと言いにくそうで、「今回、僕、ボーカルやらさせてもらうんですけど、、」って目を伏せながら話す声からも緊張が伝わります。

 

テレビ誌によると、久しぶりのボーカルに緊張気味だったが、バンドメンバーたちと積極的にコミュニケーションをとり楽器談義に花を咲かせていたそうです。

丸山くんは「ベースを持っていないから変な感じ(笑)」と言いつつも、合間にひたすら歌の練習をしていたんですって。

 

で、セッション。

前奏では右手で太腿を叩きながらリズムを取っている丸山くん。

 

 ♪散らばっちまったアイデンティティーが 気づかぬうちに形になった

甘くて優しくて。

でもただ甘いだけではなくて。

寂しさも孕んでいて、ほんのり芯の強さも感じさせるような丸山くんの歌声。

すっとマイクを撫で下ろす左手。

ちょっと肩をすくめるところ。

視線を落としがちに歌うところ。

生命が輝き出す前の不安を感じさせるような不思議な動きのメロディーと、丸山くんの声や仕草が良く合っています。

 

 ♪光を纏った水しぶきが 時間をかけてかけて落ちるのを見た

まばたきもせずに大森さんを見つめて、最後押し出すように歌ったあと、パッと天を仰ぎながら視線を外すところがとても感情的。

右手を大きく振りながら身体全体でリズムを取っていくところも、輝きを放ち始める歌詞とリンクしているよう。

大森さんの歌声は、若く汚れの無い瑞々しさ。

二人で一緒に歌うところは、大森さんの張りのある高音と丸山くんの暖かい低音のハーモニーが力強く耳に心地良い。

 

間奏のあと。

  ♪手を挙げて叫んでいるのも 誰かがきっと見てるから

この歌でいちばん優しくて切ない丸山くんの歌声。

反して、表情は何かを訴えるような強さを滲ませていて、大森さんをしっかりと見据えている。

丸山くんの瞳には吸い込まれそうな深さがあって、その瞳の奥を覗きたくて目が離せなくなります。

それを受ける大森さんが、柔らかな微笑みを浮かべて怖がらないでって歌うから、まるで救われたような感覚に。

そして、ジャジャジャン♪

 

    ♪いつまで、悲しんでいるの? ここでちゃんと見ているから

ここで丸山くんの歌声のトーンがひとつ上がったように感じます。

しなやかな強さを纏った明るい声。

表情も晴れやか。

 

大森さんの歌唱力や曲の持つ力に依るところが大きいのだろうけれど、丸山くんもしっかり曲を受け止めて寄り添ったからこその声色、仕草や表情なんだろうな。

 

 

映画『泥棒役者』の監督である西田さんが、丸山くんについて「世間一般の明るい印象と寂しげな印象を持っている」と言葉にしておられます。

瞳の印象なのかな。

声もそうかも。

ふっと寂しさを感じる瞬間がありますね。

おそらく多くの丸担さんは、とっくに気付いていて、丸山くんの魅力のひとつとして惹かれているのだろうなと勝手に思っています。

丸山くんの表現する鯨の唄は、光と陰のバランスが絶妙でとても魅力的でした。

 

ベースも良いけど、やっぱりボーカルも良いな。

フロントで表現するから、曲がその人の色になる。

もちろん、「鯨の唄」は丸山くんだけではないから、大森さんの色が大きいのだろうけれど。

近距離で向き合う立ち位置がそうさせるのか、二人が歌で通じあっているみたいで、作り出す世界観が熱をもってテレビ画面越しにも伝わり、自分の鼓動が速くなるのを感じました。

これぞ、セッションの醍醐味です。

  

テレビ誌ですばるくんと横山くんが丸山くんの歌についてコメントしていました。

「ボーカルのマル、なんや新鮮でよかったわ。今日の歌、マルの声にすごいあってたと思う。」

「あそこにハモれるなんてすごいわ。マルの器用さが改めて分かったよね。あれをこなせるマルって職人やなと思った。かっこよかったです。」

メンバーからの褒め言葉って、丸山くんも嬉しいだろうけれど、私もとても嬉しい。

 

 

念願だった“あの曲”もやってくれた関ジャニ∞'sエイターテインメントジャム

 7月22日 京セラドームに行ってきました。

年始に続き2度目となる関ジャニ∞のライブです。

 

 

 

どの曲でだれそれがこんなことしていた、という詳細なレポはできないけれど、やってくれて嬉しかった‘’あの曲‘’を中心に感想を。

 

まず、19日がお休みだったのでグッズのプレ販売に行きました。

パンフレットと、丸担さんたちの間で過去最高にカッコ良いと評判のうちわを買おうと決めていました。

人生で初めて手にしたアイドルのうちわは、丸山くんのあまりのビジュアルの素晴らしさに直視するのも照れるレベル。

あと、ドーム周辺が暑くて汗をかき、つい「タオルを一枚」と言っていました。

日常でも使いやすいデザインだし、ライブの時は首にかけて汗をせっせと拭けたので良かったです。 

 

ライブ当日は時間ギリギリ、オープニング映像の途中で席に着きました。

メインステージにはすでにバンドセットがスタンバイ。

え!? え!? とあたふたと飲み物やうちわやペンライトを取り出していると、間もなくメンバー登場。

からの 「High Spirits」、いきなりバンドで来るなんて、心の準備が出来てな~い!

 

メトロック以降の雑誌やテレビにおける怒濤のバンド押しを考えても、札幌初日の朝、サタデープラスで見せた丸山くんの緊張具合からしても、今回はバンド曲多めかも、なんて期待はしていたんです。

アルバム「ジャム」も、リード曲が「今」と「青春のすべて」だからバンド色が薄そうに見えるけれど、「侍唄」「S.E.V.E.N転びE.I.G.H.T起き」「NOROSHI」「生きろ」「Traffic」と明らかなバンド曲が収録されています。

「夢への帰り道」は1個前の記事でバンド演奏して欲しいと書いた曲。

さすがに、これだけ急に村上くんを真ん中にした編隊にってわけにはいかないから、その希望は外れちゃいましたけど、ちゃんとバンドで披露してくれました。

 

で、やってくれて嬉しかった‘’あの曲‘’一つ目は「勝手に仕上がれ」。

丸山くんが大切な日でハマくんの名前を挙げていたから、あるんじゃないかと思っていたし、むしろやって欲しすぎて、やってくれると思い込んで、こんなツイートもしました。

 

 

CONTDOWN TVで、丸山くんや大倉くんが「勝手に仕上がれ」を練習しているところが映っていたことも、期待値を上げていました。

この曲は、丸山くんがOKAMOTO'Sとの打ち合わせにも参加し、頑張らないとできないようなスラップをいれて欲しいと頼み、CD音源のベースも自分で弾きたいと申し出たという、思い入れのある曲。

関ジャニ∞の元気が出るCD」で、曲を聴いてクレジットに丸山くんの名前を見たときには、飛び上がるくらい嬉しくて感動したのを覚えています。

なのに、ライブ映像には7人での映像が残らなかったんですよね。

何が悲しいって、丸山くんの演奏を聴きたいのに、7人じゃない演奏なんて何度も観たくないから、なかなか見返せない。

だから、「High Spirits」が始まったときは鳥肌が立ちました。

「勝手に仕上がれ」も来る!って思ったから。

席は少し遠かったけれど、ズンズンとおなかに響く彼らの演奏する音が愛おしくて心地よくて。

音が反響したり、ある音程が届きにくい席なのかなと感じたりもしたけれど、それも生だからこそ。

汗を滴らせながら全力で演奏し、熱唱する彼らと同じ空間に居られるだけでテンションが上がりました。

ベースの音はよく聴こえるし本当にカッコ良くて、きっと脳内でドパミンが大放出されていたと思います。

ベースを操る艶っぽい丸山くんがモニターに抜かれるたびにドキドキして、でもベースだけのアップのときはお顔とセットで映してくださいと思ったりして。

映像化の際は、どうかベースから上を映したマルチアングルをお願いしたいです。

 

次にやってくれて嬉しかった‘’あの曲‘’は、「Sorry Sorry love」と「WASABI」。

以前から、丸山くんが踊るときのしなやかな動きが大好物でして。

長い手足を大きく動かすところとか、腰の落とし方とかくねらせ方とか、キメポーズの角度とか、真顔で踊る表情や眼差しとか、全てが色っぽくて、観ているといつも息をするのを忘れてしまいそうになります。

表情はモニターでしか見えなかったけれど、遠目でも姿形で丸山くんとはっきり分かったし、ダンスのしなやかさは堪能できました。

WASABI」は「元気が出るLIVE」映像のリベンジだから、特に大倉担さんは嬉しかったと思うけど、私も7人揃ったダンスが見られて、映像化されると思うと嬉しかったです。

「JUKEBOX」映像の「Sorry Sorry love」は丸山くんの上ハモの声が入ってない箇所かあると思うんですよねぇ。

好きな曲だし、丸山くんの切ない表情も味わえるので、もう一度くらいやって欲しいと思っていました。

 

その他、印象に残っていること。

バンドのとき、ベースを持ち替える丸山くんを双眼鏡で見ていました。

歌っているわけでも演奏しているわけでもないのに、その仕草になんだか萌える。

一度は生で丸山くんのピック投げを見てみたいと思っていたけれど、それは見逃したみたいで、残念。

 

ノスタルジア」はダンス曲にしてくれて良かったと思いました。

緑色のバレエダンサーみたいな衣装で踊る丸山くんと大倉くんが儚くて素敵でした。

錦戸くんと安田くんもちゃんと観たかったけれど、なにせステージが離れているし目が足りない。

美しいダンスを魅せながらハーモニーもしっかり聴かせていて、ユニット決めでは年上3人ありきの残りみたいだったけれど、年下4人の良さが存分に発揮されていて、感嘆のため息が出るようなパフォーマンスでした。

 

すばるくんの、力強く絞り出すような「宇宙へ行ったライオン」を聴いて、すばるくんの歌が好きだということを再確認しました。

でも「青春のすべて」の2番の歌い出しのような、しっとりと歌うすばるくんも好き。

 

「Traffic」だったか「生きろ」だったか、横山くんのトランペットがきれいな音が出ていてすごく良いと思ったはず。

 

「夢への帰り道」は、丸山くんの歌声があたたかでベースも柔らかでますます好きになった曲。

ピアノが素敵だったはずなのに、村上くんの演奏をちゃんと聴いていなかった気がする。

あまりにも記憶が薄くて、自分のポンコツぶりにがっかりです。

 

丸山くんのベースソロは「Tokyoholic」の前だっかな。

黒いベースがよく似合って、奏でられる低音にゾクゾクしました。

 

楽しみにしていた「JAM LADY」の丸山くんパートを聴き届けたられときには、思わずニヤついてしまいました。

やっぱり吐息混じりの色っぽくて良い声。

 

「DO NA I」は生で聴くと、なおさら楽しくてノリノリでペンライトを振って踊っていました。

丸山くんのパートも待ち構えるようにして聴きました。

やっぱり丸山くんのがなる歌い方は秀逸、最高です。

 

「キングオブ男」ですばるくんと錦戸くんの、つっぱって~握手を初めて近くで見て、そわそわしました。

 

「Answer」は横山くんの歌声がまっすぐで良いなと思った覚えがあります。

若い3人の写真が歌詞と相まって感慨深い演出でした。

 

「えげつない」は、大倉くんと安田くんのラップバトルのとき、ひとり踊る丸山くんが想定外で、リズムの取り方が上手くてカッコ良いなと思いました。

 

ジュニアくんだけで踊る場面があったと思うのだけど、モニターに佐藤さんとかPeachさんとか大西さんとか濱崎さんとかおなじみの面々が映ってホッコリしました。

 

「純情恋花火」も生で聴けて嬉しかったです。

浴衣に花火の演出は夏らしい情緒があって良いですね。

終盤、菩薩のような静な微笑みをたたえて通り過ぎる浴衣姿の丸山くんが、美しくて目が釘付けでした。

 

丸山くんが終わりの挨拶のとき、落ちついた声でしっかりと届けてくれた「辛いことも楽しいことも共有していきましょう」という言葉が心に沁みました。

 

 

冬の「関ジャニ∞'sエイターテインメント」は、メインステージがドームの真ん中にあり、バンド曲やダンス曲の時も近くに感じたし、サブステージや外周トロッコでメンバーが近くに来ることも多かったように思います。

丸山くんがこちら辺りを見てくれたと感じられる瞬間もあって、嬉しかったし印象に残っています。

それに比べると今回は、バンド曲やダンス曲が披露されるメインステージやバックステージが、私の席からは離れていて、メンバーとの距離が遠い時間が多く、実は少し寂しいなと思ったりもしました。

それでも、やって欲しかった曲や好きな曲が目白押しで、体感としては短く感じました。

ほんとうにあっという間でした。

えっ、もう終わり!? って時計を見たほどです。

それだけ充実した楽しい時間だったということです。

 

今回の「ジャム」ライブが映像化されたら、おそらくどのライブ映像よりも繰り返し観ると思います。

家でライブ映像を観るときは、初見以降、お手振り曲はついつい飛ばして、バンド曲やダンス曲を中心に観ることが多いのですが、現場にいるとお手振り曲で近くに来てくれるのも嬉しかったりするんだな、ということにも気付きました。

元気が出るLIVEやメトロックのことも考慮したセットリストだったろうし、関ジャニ∞はちゃんと自分たちのやりたい方向性も意識しながら、ファンの想いにも寄り添って楽しませようとしてくれていると感じました。

バンドだけのライブが良いとか、もっとダンスをして欲しいとか、バンドばっかりは嫌だとか、お手振り曲はいらないとか、もっと近くに来て欲しいとか、好き勝手言うのが申し訳ないくらい。

すべての要望にこたえるのは無理だけど、全く無視もしない、そういう人たちなんだな、関ジャニ∞って。

また、楽しい時間を共有したいなと思いました。

 

最後にご褒美ももらいました。

頭上にスーッと一本の銀テープ、息子がキャッチしてくれました。

村上くんのです。

記念に大事に取っておこうと思います。

 

 

関ジャニ∞最新アルバム『ジャム』は素晴らしいアルバムでした!!

関ジャニ∞のアルバム『ジャム』が6月28日にリリースされました。

初週売上枚数は『JUKE BOX』を上回る自己最高記録となったようですね。

おめでとうございます!

 

 

1年7ヶ月ぶりのリリースとなった今回のアルバムは、関ジャム完全燃SHOWでセッションをしたアーティストの方々からの楽曲提供というのが話題の中心でしたが、雑誌「音楽と人」で、”アーティストからの提供楽曲以上に錦戸、渋谷、安田の手によるオリジナルがいい” と紹介されていたこともあり、楽しみにしていました。

通常盤、初回限定盤A、初回限定盤B、合わせて全15曲、丸山くんを中心に好きだと思ったところや気になったところ、感じたことなどを書いていきます。

 

 

罪と夏

昨年のリサイタルのためのシングル曲だけど、今夏にアルバムが発売されることも視野に入れていたのかな。

解放的で夏のアルバムの一曲目に相応しい曲。

貞操観念の緩いナンパな歌なのかと思ったら、「君は思い出じゃなく好きになってよ」って意外と一途でちょっと弱気な男の子が出てくるのが関ジャニ∞っぽい。

テケテケテケテケっていうエレキギターが懐かしい、というほどの歳じゃないつもりだったけど、初めて聴いたとき若大将というワードが思い浮かんでしまった。

「どうせならばビーチに踏み出せ」の大倉くんと、「置いてけぼりビーチ罠だらけ」の丸山くんの低音ハモリが気持ち良くて好き。

 

 

初めて聴いたとき「水の底から」という歌詞に引っかかりました。

水の底って覗き込んでも見えないし、不思議な世界が広がっていそうでちょっと不気味な感じがするから、明るい曲なのに???って。

で、歌詞をちゃんと読んでみたら、

「旅立つ夢を」「祈りを捧げる」「見つめても見えないもの 聞こえない声」「彼方に光を感じる」「風が今 強くなる」「時に乗る」ってファンタジーなのかな。

水の底に光が差し込んでキラキラした水泡が上がってくるイメージに変わりました。

歌詞カードのビジュアルジャムも、一見美しいのに体の一部が描かれている部分が妙に生々しくてぞわっとする。

 

 

DO NA I

ボボンボボン、ボボボボンボボンって跳ねるベース。

始まってすぐにカッコ良い~ってなって勝手に体が踊り出す。

メンバーの歌のうまさが存分に発揮されていて、特に台詞の歌い方に目を見張る。

ラップは村上くんの独壇場。

抜群に好きなのは丸山くん。

゛んん~ダメだ...Pretty Girl いいボケが浮かばなぁいぃ」

すけ出すぜ かならぁずぅあ 長いぇつから金のぇぐちのない

惚れ惚れする歌いっぷりでございます。

Pretty Girl  だけじゃなくてジィちゃん、バァちゃんも楽しませてくれるみたいなので、ライブ楽しむよ!

 

 

なぐりガキBEAT

横山くんの主演映画「破門」の主題歌。

元気でノリが良いのに大人っぽさも兼ね備えたスカのリズムが楽しい。

とにかく伴奏が終始カッコいい。

特に間奏部分はブラス最高潮に盛り上がる。

足を振り上げたくなるのも分かる。

 

 

夢への帰り道

歌い出しの丸山くん、なんて優しい声なの。

ひらがなでことば数の少ない歌詞との相性がばっちり。

楽器を手に視線を交わし歌う関ジャニ∞の姿が目に浮かぶから、バンド演奏して欲しい。

いつもとは違う、ピアノの村上くんを真ん中にした配置はどうでしょう。

村上くんのピアノ伴奏だけで歌う丸山くんと大倉くん。

「あぁ君は孤独をピアノにかえて」ではみんなが村上くんを見るの。

「あぁ僕は不安をギターにしよう」お相手のギターは誰かな。

すばるくんのブルースハープも丸山くんのベースもきっと優しい音色で、じんわり心にしみる素敵な空間になると思う。

 

 

えげつない

まず、丸山くんのビジュアルアートのえげつない艶っぽさに撃ち抜かれる。

通常盤の見透かすような視線もたまらないけど、限定盤の誘うような口元も、ねぇ♡

すばるくんパートのダークさやラップの不穏な雰囲気の伴奏が面白い。

私たちが団扇を仰いで、「俺たちの偏西風」を起こすのね。

岡崎体育さんを特集した雑誌「クイックジャパン」で丸山くんとの対談を読みました。

関ジャニ∞側からの楽曲提供依頼への返事が一番早かったそう。

丸山くんのソロ仕事における意識に対して、

「グループで活躍してる人は個人の仕事が楽しくなって外に意識が行きがちということがあり、自分の原点であるグループに得たものを持ち帰って磨きをかけてグループ自体が1個上のステージに上がれるようにという気持ちの人はなかなかいない。僕は心の底から関ジャニを応援できる。」と、今の関ジャニ∞に対する安心感を言い当ててくれている。

 

 

パノラマ

アニメ「モンスターハンターライドオン」の主題歌。

ドラムのドコドコドコドコに耳がいく曲。

疾走感があって聴いていて気持ちが良い。

先のライブでもうお腹いっぱいだから、今度のライブではやらなくていいかな~。

 

 

Never Say Never

製作会社のコンペに勝って、映画「スパイダーマンホームカミング」日本語吹替版の主題歌に選ばれた、安田くん作詞作曲の曲。

歌詞、すごいですね。

全く覚えられる気がしません。

エフェクトのかかった台詞は誰なんだろう。

Are you HERO? の効果音からのテンポアップで、スパーダーマンがヒューンってやってくるみたいでワクワク。

間奏部分のハードな音で、スパイダーマンが悪と闘う姿を連想する。

映画の宣伝で使われるとき、サビ部分以外も流れた方が良いのにな。

映画の宣伝や映画館でたくさん流れて、そこで気になった人がアルバムを買ってくれたら嬉しい。

 

  

侍唄(さむらいソング)

この曲を聴くと一瞬にしてメトロックに魂が飛んでいくようになってしまいました。

参加してませんけど。

ちょうど侍唄のとき、空に一筋の飛行機雲が伸びていったというレポを見てから、その光景を自分でも見たような錯覚に陥っているから。

ラブソングのリアルな歌詞はあまり好きではないけれど、この曲は「サムライ」「一途の川」「時を超えて」「約束の場所へ」という言葉たちが詩的だから好き。

 

 

S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き

パッと聴いてユニコーンだと分かるくらい、らしい曲。

「勝手に仕上がれ」に続く、E.I.G.H.T 連呼のバンド演奏曲。

アルバムを繰り返し流していたら、息子が「ふん、ふん、ふん、ふん、転び、ふん、ふん、ふん、ふん、ふん、起き」と鼻歌を歌っていた。

耳に残るみたい。

年上三人がボーカルをリードするのも、横山くんのがなり声も久しぶりのような気がするけど、どうだろう。

最初から、ドラムもベースもギターもハイテンションで間違いなく盛り上がる。

歌詞も簡単だし、一緒にパンチを繰り出しながらコールするのが楽しみ。

 

 

NOROSHI

Peachさんの編曲、メンバー演奏でみんなに見せ場があってかっこ良くなるように練られている。

丸山くんの「望んだまま手にするは女王」、安田くんの「手を引くのは以下、その他 」とか、「守るべき者に守られていた日々に気づくでしょう 手のひらが背に触れた」の錦戸くん、丸山くん、すばるくんの歌声がしびれるくらい好き。

ライブ映像が手元にあるので、もう音源では満足できなくなりつつあります。

 

 

青春のすべて

美しさや輝かしさの中に、少しの儚さと切なさを感じる曲。

「青春のすべて」という文学的な香りのする曲名も素敵。

関ジャニ∞をイメージしてこの曲を作ってくれたのだと思うとなんだか嬉しい。

日本の美しい自然の中に美しい人たちが佇む映像を、水野さんに先に渡そうと決めた方、ありがとう。

始まりのユニゾン部分、音の変わり目や終わりの長さを揃えるのが難しそうだけど、とてもきれいに揃っているし、ソロ歌唱も其々に感情をのせてきかせてきている。

1番と同じメロディーを、2番では違うメンバーが歌い繋いでいるのも、関ジャニ∞メンバーみんなの歌唱力の高さがあってできることなんじゃないかな。

 

 

生きろ 通常盤

「何もなくたっていいから やりたい事なんて 夢や希望なんて なくたっていい ただ一つだけ あなたを生きて」

「誰でもない あなたを生きて」

自分を肯定する歌と言えば、「ありのままで~」とか、「~もともとが特別なオンリーワン」とか流行ったのを思い出すけど、

「生きろ」は、自分自身の解放や自己承認を促されるよりもっと根本的な、ただただ生きていることが尊いというメッセージが強い。

人間は神の創造によるものだから存在そのものに価値がある、という宗教的思想が希薄な日本人には、このストレートな歌詞が迷う気持ちを楽にしてくれそう。

圧倒的なボーカル力と求心力で関ジャニ∞の音楽を牽引するすばるくんからこんな言葉が出てくるんだな。

ちょっと、ハッとしました。

飾りのない7人の力強い音が説得力を増しているよう。

 

 

JAM LADY 通常盤

すばるくんや錦戸くんとは違った角度から、というか2人が担うポジション以外の全てを網羅しているくらい安田くんの作る曲の雰囲気は多岐にわたっています。

jam のいちばん俗っぽい意味を選んでくるなんて、アイドルらしくないけど、好き。

真っ当なMAKE LOVEを歌うならともかく、遊びのMAKE LOVEの曲をジャニーズに提供してくれる人は居なさそう。

こんな曲を出してこれるメンバーがいる関ジャニ∞の振り幅はすごい。

MAKE LOVEを連想させる言葉があちらこちらに散りばめられていて、まあいろいろ妄想せずにはいられないのだけど。

丸担としては外せない、丸山くんのパート。

「囁く声に 高鳴る余計

 働く母性 跨がるオレに」

多くは語りませんが、こっちがあ~はぁ~ん♡ですわ。

 

 

Traffic 通常盤

錦戸くんのカッコいいものに対するセンスの良さは折り紙付き。

追いたてられるようなアコギが象徴する、焦燥感に満ちた曲。

jam から traffic jam の連想は安田くんほどぶっ飛んでないけど、ハコスカ、渋滞、ルート、ステアリングという車関係の言葉で歌詞を構成しながら、鬱々とした現状を突破していくさまを歌う発想が素晴らしくて鳥肌がたちました。

月刊SONGS」で「メンバーで演奏することを前提にしてアレンジしたから、大倉と丸山ファンに申し訳ないですけど、2人が歌うパートはすくなめになってます」と語っているけど、全く問題なし。

さすがにアルバム全部だと、丸山くんの声も聴かせてよってなるけど数曲なら大歓迎。

とにかくベースラインが最初から最後までかっこいい!

丸山くんが演奏しているところを想像するだけで、ドキドキワクワク、ニヤニヤヘラヘラ。

錦戸くんありがとう。

 

 

ノスタルジア  初回限定盤

年下4人が入れ替り立ち替りメロディーとハモリを歌っているのに、とても耳馴染みが良い。

「遠い日の星祭り」「河川敷」という歌詞に郷愁を誘われて、「過ぎ去った~」「好きだって~」「変わって~」と繰り返される促音をのせるメロディーが軽やかで、眼前に広がる星空を漂っている気分になる。

「飲み込んだ涙の味が甘くなくて良かったなんて  サヨナラを繰り返すたび  皮肉にも思いしるのさ」の丸山くんの優しくて甘くてほんのり切ない声が好き。

思い出を大切に抱えながら、静かな決意とともに前に進もうとする穏やかさが、大倉くんと丸山くんの柔らかい声が多めに聞こえる歌とよく合っていると思う。

 

 

Answer  初回限定盤

月刊SONGSを読むと、3人で作った歌詞にも、楽器のアレンジにも、誰がどこを歌うかにも、すばるくんの強いこだわりが発揮されて生まれた曲だというのが分かる。

「恥をかき捨て恥をかき集め」「嫌われ者を選んだ」「嘘を着替え」「靴を汚して」

歯を食いしばった過去を思い出しながらも、強い力で地面を踏みしめて次のステージへ進むさまが、年上3人らしくて良い。

 

 

丸山くんによると、裏テーマが「時間」だったとのこと。

過去、現在、未来、四季の流れ、7人が過ごした濃厚な時間をぎゅっと詰め込んで煮詰めたジャムのようで、混ぜるものによって全く違う味わいになるけれど、どの曲にも関ジャニ∞の味を色濃く感じられるアルバムでした。

あと10日ほどで、このアルバムを引っ提げたライブツアーも始まります。

しっかり聴きこんで備えたいと思います。

 

安田章大 主演舞台「俺節」を観て

 

安田くんの主演舞台『俺節』を観ました。

安田くんのクルクル変わる表情や上目遣いのつぶらな瞳が幼子みたいなのに、内に秘めた熱い想いが時々爆発する、その熱量に圧倒されました。

真っ直ぐな正義感とか、人に寄せる優しさとか、歌にかける情熱とか、主人公コージと安田くんにはどこか通ずる部分もあったのかも。

 

印象に残ったことをつらつらと。

 

コージが演歌歌手になる夢を叶えるため、ふるさとを離れる日、見送りに来ていたのはコージのおばあちゃんだけ。

確かおばあちゃんがコージに、友達を作ってやれなかったと悔やむようなことを言っていたかと。

コージが東京で恥ずかしい思いをしないように、なけなしのお金で背広の一張羅を渡してやります。

親心。

最初のこのシーンがあったからか、ついついコージを親のような気持ちで見ていました。

 

コージはいろんな場面で歌ってみせようとするのだけれど、いざ人前で歌うとなると気弱であがり症なところが出てしまって上手く歌えません。

ふにゃふにゃと言い訳をする姿がとても可愛らしくて庇護欲をそそります。

 

テレサとの思い出の曲になる北国の春

 ♪あのふるさとへ帰ろうかな  帰ろうかな

国に居る家族のため出稼ぎで来日し、おそらく半ば騙された形で娼婦をしているテレサの仲間たちにとっては、ふるさとは帰りたくても帰れない場所。

一人の娼婦から、ふるさとの歌なんか歌わないでと言われてしまいます。

コージにとって歌は、うまく言葉に出来ない気持ちを放出させる手段でもあり、帰れないからこそふるさとを思って歌うんだと感じているから、歌うことを否定されているのはちょっと切なかった。

 

一生懸命なのに空回りしたり、いざというとき上手く行かなかったり、不器用なところを全て受け止めて抱き締めてあげたくなるくらい、安田くんのコージはいじらしくて可愛らしかったです。

一方で、テレサを助けるため一人でヤクザに立ち向かおうとしたり、元アイドル歌手への理不尽な扱いに怒りをぶつけたり、暑苦しいくらいの正しさは何処から湧いてくるのか、両極端さがコージというキャラクターの魅力なのだと思いました。

 

はじめのころ、コージがテレサに向ける好意は、包み込むような深い愛情というよりも、ただただ純粋に大好き!って表現する方がピッタリな、目からハートが飛んでいそうなふわふわした雰囲気を醸していて、見ているこちらが照れてしまう感じでした。

付き合いたてのイチャイチャカップルです。

 

ある日コージは、想い合っているのにどうして自分を抱かないのかとテレサに迫られます。

慌てて服を脱いでいくコージからは、大好きだよ、抱きたいよって気持ちが溢れているのに、娼婦時代のことが頭を過ってしまって事が上手く運ばない。

自分の情けなさに泣きながら項垂れるコージに対しても、秘かに怖れていたことで傷ついてしまったテレサに対しても、心が痛かったな。

ただ、ちゃんとさらけ出したことで、二人のふわふわしていた雰囲気が、しっかりと結び直されて、ようやく身も心もひとつになったような気がしました。

抱き合うシーンは、精神的にも肉体的にも大人なテレサがコージを丸ごと受け入れているようで、しっとりしていて素敵でした。

 

テレサは不法滞在だから、コージの歌手デビューの邪魔にならないように身を引こうとします。

昭和の女。

演歌の世界。

湿度の高い想いだけれど、美しいなとも思います。

 

アイドルの前座としてステージに立つことになったコージだけれど、ヤジられたり、物を投げられたりします。

物語とはいえ、可哀想で。

そこへ帰国前に駆けつけたテレサが、あなたの歌に足りないものは私、という言葉をかけます。

  コージとテレサでコージ

  テレサとコージでテレサ

身は引くけれど、気持ちまでは引かない、拘置所の中で夜な夜なコージを想いながら決めたことなんだろう。

 

オキナワもコージのために同じような歌詞の歌を作っていました。

  ♪俺が俺と言う時は

    俺とお前で俺だから

    俺の俺節

    お前節

雨の中、ずぶ濡れになりながらギターをかき鳴らして俺節を絶唱するコージ。

力強い歌声に心が震えました。

コージとテレサは離ればなれになるけれど、気持ちは繋がっているから、しっかりと生きていくと宣言しているみたいで。

悲しみや怒りは、雷雨とともに全て吐き出して、この雨がやんだら明るい未来が待っている、そう願わずにいられないようなシーンでした。

 

 

今回初めて安田くんの舞台を観たのですが、普段より痩せていて、声も嗄れかけていて、だけど歌い始めるとそんなこと感じさせない迫力で、冗談じゃなく命を削って舞台に挑んだんじゃないかと思わされました。

コージという人が命を削るようにして歌う人だからなのか、安田くんだからそう見えたのか。

 

 

 

ここからは了見の狭い丸山担の呟きです。

ごめんなさい。

正直、ちょっと嫉妬しました、安田くんに。

表現力にも歌唱力にも長けた人だと分かってはいたけれど、こんなにもか、と。

多くの芸能界の人たちが俺節を観劇して絶賛しているのも目にしました。

人気原作をここまでの素晴らしい舞台にしたのは演出家や出演者の皆さんの努力の賜物であり、主演安田章大の熱演と説得力があってのことだから、良いものは良いと正当に評価されるのは当然だし、安田くんのことももちろん好きだから好評価は嬉しいです。

コージという役は安田くんだからこそ出来た役だとも思います。

でも丸山くん、舞台好きだもんね。

新たな境地を開けるような役を、もっと業界で注目されるような作品をやらせてあげたいなぁ、なんて思いました。