∞の聴こえる部屋で

関ジャニ∞のこと、主に丸山隆平くんのこと、綴ります

舞台『泥棒役者』公演初日によせて

折に触れて演じることが好きだと語る、丸山隆平くんの主演舞台『泥棒役者』、初日の幕があがりましたね。

演じる丸山くんの様々な表現を見ることそのものも、好きな仕事に取り組んで輝く姿に触れることも、心ときめく時間なので、こうやってまた、その機会があることが嬉しいです。

 


丸山くんの過去の舞台作品『ギルバートグレイプ』と『マクベス』のパンフレットを出して見ていました。


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『ギルバートグレイプ』には人生を諦めたような光の無い瞳の丸山くんが、『マクベス』には憎悪に満ちた赤い目をした丸山くんが載っていました。

泥棒役者』のパンフレットにはどんな丸山くんが居るのかな。

今となっては、丸山くんと西田さんの出会いとなった『BOB』のパンフレットが手元に無いのが残念。



小説も。

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『ギルバートグレイプ』は丸山くんを想像しながら何度か読んで、『マクベス』は舞台の予習のためと、舞台観賞後の復習のために何度も読んで、メモ書きもたくさん。大切な本です。泥棒役者もまた読み返してみようかな。



 

舞台を前に、雑誌を何冊か読んだので印象に残った部分の覚書を。

主演舞台も4回目とあってか、不安や産みの苦しみよりも、自信や楽しみ、余裕も感じられるインタビューが多かったように思います。

 

 

 

● STAGE SQUARE vol.31

 

西田さん、『泥棒役者』舞台化にあたって。

映画とは表現が違う。初演の舞台から12年経っているから、前ふたつと同じものをなぞって再演しても意味がない。ちょっとしたパラレルワールドくらいの感覚。泥棒というネガティブな存在が、結果的に人を幸せにしていく物語。

 

丸山くん、はじめを演じるに当たって課題とすること。

はじめの心のなかには常にバレちゃいけないという思いがある。その芯を一本通したままで、それぞれの相手に対して動揺を隠し、平然としたテイでリアクションを取っていくというのが、この役を演じる上での大きなポイントだと思っている。映画と違ってカットもかからず、上演中ずっと、ある種の緊張状態をキープしないといけないので、そのあたりも課題のひとつ。

 

緊張感のある喜劇ならではのテンポの良さが見どころのひとつかもしれませんね。

 

 

 

● BEST STAGE vol.115

 

西田さんから丸山くんへのエールとも言える言葉が。

まず初稿を書いて、書き換えようかなと思っていた部分があった。初稿を読んだ丸山くんも、その箇所に対して自分がこうしようと思っていたのと同じ意見を言ってきてくれた。同じものを共有できている感じがして、すごく嬉しかった。僕が作った作品ではあるが、もう僕の手を離れて丸山くんのものにもなっている。舞台版には、丸山くんの思いがより乗っかるように導いていきたい。

 

丸山くん、より具体的なアプローチについて。

確実に映画よりコミカルな形になると思う。その分、ヒューマンな部分が薄くならないようにっていうのを僕は心がけたい。

幸福で泣けてくるような作品にしたいということは、映画の時にも西田さんが言っていた。舞台版もその部分に違いはない。

はじめのキャラクターが違うので、そこを楽しんでいただけるようなアプローチをしたい。ひとつ気を付けなくてはと思っているのは、前はこういう言い方をしたから、それとは違う言い方をしようという選択の仕方をすること。それは一番違うと思う。ちゃんとつながった中で台詞を言うことを大事にしたい。

 

丸山くんにとって、

舞台は細胞が若返る感じがする、らしいです。

西田さんから見ても、

丸山くんはお芝居が好き。映画の現場でも達者な共演者のみなさんとお芝居をぶつけ合う感覚を楽しんでいるのが伝わってきた。ちょっと相手がニュアンスを変えてくると丸山くんの返しも変わってくる。型で芝居をしないのは素晴らしいことだし、それは今回の舞台でも出ると思う、とのこと。

 

こういうのを聞いてしまうと、何度も舞台を見たいと思ってしまいますね。なかなかな叶わないことだけど。

 

 

●STAGE navi   vol.20

 

東山さんから見た丸山くんの印象。

丸は会う前から、僕の周りの方からの評判がすごくよかった。お笑いの方からなにから、「あいつはすごいね」「いいやつだね」って言われていたので、先輩として嬉しく、誇らしく思っていた。特に千原せいじさんが大絶賛してた。

 

せいじさんと共演したことあるの? 知らなかったな。またして欲しい。アフリカ旅、好きです。

 

事務所の先輩後輩の共演について。

東山さんの考え。

丸は座組のトップだから、その器になって欲しいという事務所の願いが、今回のキャスティングに入ってるんじゃないかと思う。もし丸に不足があるとしたら、言えるのはぼくくらいだろうから。

 

丸山くんは、

胸も借りられるし、仕事のしかたもみていただける。東山さんにとっては面倒くさいんじゃないか。共演者であるけど、ちょっとした指導者的役割もお願いしちゃう形になるから。気が付いたことは言って下さると思うし、あえて言わないという選択肢もあるだろう。でも役の上では同じ座組の一人なので、フラットに向き合えたらなと思う。

取材された雑誌を見るのも、実はすごく楽しみ。この2人がどういうふうに写ってるのか。Jr.時代にはまったく想像もしてなかったことが起こってる。

 

先輩後輩の共演だからこそ得られるものもきっとあるんだろうね。

 

物語について、どんな舞台にしたいか語る丸山くん。

物語に登場する人物のそれぞれに人生があるので、見た方はそれぞれ感情移入する部分が違うと思う。何かしらの感情が動いてくれたらいい。大事にしたい宝物みたいなものを見つけたり、もう一歩進んでみようとか、もうちょっと頑張ってみようとか思ってもらえるようにしたい。

 

西田さんの丸山くん評。

人間的にとても魅力的な人。俳優としては自分を強く出さず、バランスと調和を考えて作品に染まろうとしてくれる。その力を借りたいという思いもあるし、こういう芝居もできるんだという面をもっと世間に出して、彼に芝居のお仕事が増えたらいいな、と。友だち付き合いをさせてもらってる分、自分にしか引き出せない何かを引き出せたらいいなと思う。熱意をもって作品に取り組んでくれるから、一緒に作っている感がとてもある。

 

西田さんが、丸山くんの演技仕事が増えたら良いと、そのきっかけになれたら良いと思って下さっているなんて嬉しいな。

意気投合というほどの浅いものではなく、もっと深いところで共鳴しあった戦友同士、との記者の方の印象にもグッときます。

月並みな表現だけど、この出会いはもう運命だと思う。

 

 

● BEST STAGE vol.116

 

東山さんが丸山くんの演技について話してくれています。

不器用な男を器用に演じる人ってなかなかいない。すごく難しいことだけど、マルを見ていると、この人は本当に不器用なんだと思わされる。技術的に高いものを持っていないと、不器用を演じることはできない。

マルが育ってきた環境、グループでの立ち位置、マルが育んできたものが西田さんの本と合致した。映画を通して、その後の舞台で、はじめというキャラクターに導かれてきたような気がする。これまでの経験によって、どんな球でも受けられる名キャッチャーになっていた。これまで本当にいろんな球を受けてきたんだろう。

 

この言葉には丸山くんも絶句するくらい、心に響いたみたい。

丸山くんを応援する身としても、丸山くんのこれまでが、まるごと認められていることに深い感慨を覚えます。

さらに、

座長にはいろんなパターンがある。例えばカリスマ性とか、圧倒的な年長者であるとか。マルの場合は、人間力にみんなが惹かれてる感じがする。これはこれでひとつのいい形だと思う、とも。

 

丸山くんは、

僕がいつも通り自然にやれているのは、皆さんのおかげだと思う。東山さんもへんなプレッシャーを感じないようにしてくれている、と答えています。

 

さらに、東山さんは、

西田さんという素晴らしい方と出会って、マルの人生は豊かになったと思う。泥棒役者はマルの財産になると思うし、その財産の場に僕も出させてもらって、より磨きをかけてあげたいなと思う、と。

素晴らしい先輩ですね。

 

 

● シアターガイド5

 

この雑誌では、丸山くんが少しだけ上手くいかなかったことを話しています。

最初のうちはセリフも自分の中でうまく通っていなくて、便秘気味だった。でも、東山さんにアドバイスをいただいてスコンと気持ちいいのが出てきたので、このまま進んでいけたらと思う。

 

先輩のアドバイスが良いヒントになったのかな。

 

東山さんから、丸山くんがはじめを演じることについて。

善人が嘘をつく話だと思う。本当に心根が良い人でなければ、善人は演じられない。だから、人の良いはじめはマルにはぴったり。

最終的には、孤独な二人に家族が出来る話だと思っている。血のつながりではなく、心でつながっていく。

 

誰から見ても、はじめは丸山くんの当たり役なのでしょうね。泥棒役者が温かい物語で良かったな。

 

西田さんから見た丸山くんの印象。

真面目で人間ができた、気遣いの人。僕も細かいタイプだから、気になるところが似ている。一緒にいて苦じゃない。

 

西田さんが『泥棒役者』の物語で伝えたいこと。

人生における後悔は誰にでもある、その後悔とどう向き合い、乗り越えていくのかを描きたかった。そして、はじめたちが泥棒に入った家での偶然の出会い、それにより変わっていく人たちのさまを。また、この5、6年で日本の閉塞感が増している気がしていて。人々が他人の意見をたたき合い、自分と違うものを認めない不寛容の時代に入っている。しかし相手にも事情があるんだから、他者を認める…どの作品においても伝えていきたい。

 

西田さんの作品は、数多く知っているわけではないけれど、人間に対する優しい眼差しが根底にあるのかなと思います。

あと、泥棒役者は、文化祭でやらせてくださいというオファーが一番多いらしく、30校ほどが上演したようです。こうして作品が広がっていくのは嬉しいと、西田さんもおっしゃっています。

息子の学校でも文化祭でやらないかしら。自分の子供と関係なくても観に行きますよ。

 

 

AERA No.18

 

東山さんからみた俳優、丸山くん。

俳優には人間力が必要。マルの関ジャニ∞での立ち位置やバラエティーなどを見ていると、裏側にある思いや努力の成果を感じる。舞台向き。マルはそうして信頼を勝ち取ってきた人なのかなという気がする。

 

丸山くんから見た東山さん。

不思議な感じ。一緒にお芝居をしていると、二通りで楽しめる。事務所の大先輩がこんなことしているというミーハー的な楽しみと、間近でお芝居を見られるのは、貴重な機会だからつぶさに観察しよう、お芝居やっててよかったと実感できる楽しみと。

 

 

丸山くんと西田さんの対談、丸山くんと東山さんの対談、丸山くんと東山さんと西田さんの鼎談、いずれからも雰囲気のよさ、お互いへのリスペクトが感じられ、良い舞台になるんだろうなぁと思わされます。

他のキャストのかたも、スタッフのかたも含め、千秋楽まで無事完走できるよう祈っています。