関ジャニ∞最新アルバム『ジャム』は素晴らしいアルバムでした!!
関ジャニ∞のアルバム『ジャム』が6月28日にリリースされました。
初週売上枚数は『JUKE BOX』を上回る自己最高記録となったようですね。
おめでとうございます!
1年7ヶ月ぶりのリリースとなった今回のアルバムは、関ジャム完全燃SHOWでセッションをしたアーティストの方々からの楽曲提供というのが話題の中心でしたが、雑誌「音楽と人」で、”アーティストからの提供楽曲以上に錦戸、渋谷、安田の手によるオリジナルがいい” と紹介されていたこともあり、楽しみにしていました。
通常盤、初回限定盤A、初回限定盤B、合わせて全15曲、丸山くんを中心に好きだと思ったところや気になったところ、感じたことなどを書いていきます。
罪と夏
昨年のリサイタルのためのシングル曲だけど、今夏にアルバムが発売されることも視野に入れていたのかな。
解放的で夏のアルバムの一曲目に相応しい曲。
貞操観念の緩いナンパな歌なのかと思ったら、「君は思い出じゃなく好きになってよ」って意外と一途でちょっと弱気な男の子が出てくるのが関ジャニ∞っぽい。
テケテケテケテケっていうエレキギターが懐かしい、というほどの歳じゃないつもりだったけど、初めて聴いたとき若大将というワードが思い浮かんでしまった。
「どうせならばビーチに踏み出せ」の大倉くんと、「置いてけぼりビーチ罠だらけ」の丸山くんの低音ハモリが気持ち良くて好き。
今
初めて聴いたとき「水の底から」という歌詞に引っかかりました。
水の底って覗き込んでも見えないし、不思議な世界が広がっていそうでちょっと不気味な感じがするから、明るい曲なのに???って。
で、歌詞をちゃんと読んでみたら、
「旅立つ夢を」「祈りを捧げる」「見つめても見えないもの 聞こえない声」「彼方に光を感じる」「風が今 強くなる」「時に乗る」ってファンタジーなのかな。
水の底に光が差し込んでキラキラした水泡が上がってくるイメージに変わりました。
歌詞カードのビジュアルジャムも、一見美しいのに体の一部が描かれている部分が妙に生々しくてぞわっとする。
DO NA I
ボボンボボン、ボボボボンボボンって跳ねるベース。
始まってすぐにカッコ良い~ってなって勝手に体が踊り出す。
メンバーの歌のうまさが存分に発揮されていて、特に台詞の歌い方に目を見張る。
ラップは村上くんの独壇場。
抜群に好きなのは丸山くん。
「ん゛んん~ダメだ...Pretty Girl いいボケが浮かばなぁいぃ」
「たぁすけ出すぜ かならぁずぅあ 長いげぇつから金ので ぇぐちのない」
惚れ惚れする歌いっぷりでございます。
Pretty Girl だけじゃなくてジィちゃん、バァちゃんも楽しませてくれるみたいなので、ライブ楽しむよ!
なぐりガキBEAT
横山くんの主演映画「破門」の主題歌。
元気でノリが良いのに大人っぽさも兼ね備えたスカのリズムが楽しい。
とにかく伴奏が終始カッコいい。
特に間奏部分はブラス最高潮に盛り上がる。
足を振り上げたくなるのも分かる。
夢への帰り道
歌い出しの丸山くん、なんて優しい声なの。
ひらがなでことば数の少ない歌詞との相性がばっちり。
楽器を手に視線を交わし歌う関ジャニ∞の姿が目に浮かぶから、バンド演奏して欲しい。
いつもとは違う、ピアノの村上くんを真ん中にした配置はどうでしょう。
村上くんのピアノ伴奏だけで歌う丸山くんと大倉くん。
「あぁ君は孤独をピアノにかえて」ではみんなが村上くんを見るの。
「あぁ僕は不安をギターにしよう」お相手のギターは誰かな。
すばるくんのブルースハープも丸山くんのベースもきっと優しい音色で、じんわり心にしみる素敵な空間になると思う。
えげつない
まず、丸山くんのビジュアルアートのえげつない艶っぽさに撃ち抜かれる。
通常盤の見透かすような視線もたまらないけど、限定盤の誘うような口元も、ねぇ♡
すばるくんパートのダークさやラップの不穏な雰囲気の伴奏が面白い。
私たちが団扇を仰いで、「俺たちの偏西風」を起こすのね。
岡崎体育さんを特集した雑誌「クイックジャパン」で丸山くんとの対談を読みました。
関ジャニ∞側からの楽曲提供依頼への返事が一番早かったそう。
丸山くんのソロ仕事における意識に対して、
「グループで活躍してる人は個人の仕事が楽しくなって外に意識が行きがちということがあり、自分の原点であるグループに得たものを持ち帰って磨きをかけてグループ自体が1個上のステージに上がれるようにという気持ちの人はなかなかいない。僕は心の底から関ジャニを応援できる。」と、今の関ジャニ∞に対する安心感を言い当ててくれている。
パノラマ
アニメ「モンスターハンターライドオン」の主題歌。
ドラムのドコドコドコドコに耳がいく曲。
疾走感があって聴いていて気持ちが良い。
先のライブでもうお腹いっぱいだから、今度のライブではやらなくていいかな~。
Never Say Never
製作会社のコンペに勝って、映画「スパイダーマンホームカミング」日本語吹替版の主題歌に選ばれた、安田くん作詞作曲の曲。
歌詞、すごいですね。
全く覚えられる気がしません。
エフェクトのかかった台詞は誰なんだろう。
Are you HERO? の効果音からのテンポアップで、スパーダーマンがヒューンってやってくるみたいでワクワク。
間奏部分のハードな音で、スパイダーマンが悪と闘う姿を連想する。
映画の宣伝で使われるとき、サビ部分以外も流れた方が良いのにな。
映画の宣伝や映画館でたくさん流れて、そこで気になった人がアルバムを買ってくれたら嬉しい。
侍唄(さむらいソング)
この曲を聴くと一瞬にしてメトロックに魂が飛んでいくようになってしまいました。
参加してませんけど。
ちょうど侍唄のとき、空に一筋の飛行機雲が伸びていったというレポを見てから、その光景を自分でも見たような錯覚に陥っているから。
ラブソングのリアルな歌詞はあまり好きではないけれど、この曲は「サムライ」「一途の川」「時を超えて」「約束の場所へ」という言葉たちが詩的だから好き。
S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き
パッと聴いてユニコーンだと分かるくらい、らしい曲。
「勝手に仕上がれ」に続く、E.I.G.H.T 連呼のバンド演奏曲。
アルバムを繰り返し流していたら、息子が「ふん、ふん、ふん、ふん、転び、ふん、ふん、ふん、ふん、ふん、起き」と鼻歌を歌っていた。
耳に残るみたい。
年上三人がボーカルをリードするのも、横山くんのがなり声も久しぶりのような気がするけど、どうだろう。
最初から、ドラムもベースもギターもハイテンションで間違いなく盛り上がる。
歌詞も簡単だし、一緒にパンチを繰り出しながらコールするのが楽しみ。
NOROSHI
Peachさんの編曲、メンバー演奏でみんなに見せ場があってかっこ良くなるように練られている。
丸山くんの「望んだまま手にするは女王」、安田くんの「手を引くのは以下、その他 」とか、「守るべき者に守られていた日々に気づくでしょう 手のひらが背に触れた」の錦戸くん、丸山くん、すばるくんの歌声がしびれるくらい好き。
ライブ映像が手元にあるので、もう音源では満足できなくなりつつあります。
青春のすべて
美しさや輝かしさの中に、少しの儚さと切なさを感じる曲。
「青春のすべて」という文学的な香りのする曲名も素敵。
関ジャニ∞をイメージしてこの曲を作ってくれたのだと思うとなんだか嬉しい。
日本の美しい自然の中に美しい人たちが佇む映像を、水野さんに先に渡そうと決めた方、ありがとう。
始まりのユニゾン部分、音の変わり目や終わりの長さを揃えるのが難しそうだけど、とてもきれいに揃っているし、ソロ歌唱も其々に感情をのせてきかせてきている。
1番と同じメロディーを、2番では違うメンバーが歌い繋いでいるのも、関ジャニ∞メンバーみんなの歌唱力の高さがあってできることなんじゃないかな。
生きろ 通常盤
「何もなくたっていいから やりたい事なんて 夢や希望なんて なくたっていい ただ一つだけ あなたを生きて」
「誰でもない あなたを生きて」
自分を肯定する歌と言えば、「ありのままで~」とか、「~もともとが特別なオンリーワン」とか流行ったのを思い出すけど、
「生きろ」は、自分自身の解放や自己承認を促されるよりもっと根本的な、ただただ生きていることが尊いというメッセージが強い。
人間は神の創造によるものだから存在そのものに価値がある、という宗教的思想が希薄な日本人には、このストレートな歌詞が迷う気持ちを楽にしてくれそう。
圧倒的なボーカル力と求心力で関ジャニ∞の音楽を牽引するすばるくんからこんな言葉が出てくるんだな。
ちょっと、ハッとしました。
飾りのない7人の力強い音が説得力を増しているよう。
JAM LADY 通常盤
すばるくんや錦戸くんとは違った角度から、というか2人が担うポジション以外の全てを網羅しているくらい安田くんの作る曲の雰囲気は多岐にわたっています。
jam のいちばん俗っぽい意味を選んでくるなんて、アイドルらしくないけど、好き。
真っ当なMAKE LOVEを歌うならともかく、遊びのMAKE LOVEの曲をジャニーズに提供してくれる人は居なさそう。
こんな曲を出してこれるメンバーがいる関ジャニ∞の振り幅はすごい。
MAKE LOVEを連想させる言葉があちらこちらに散りばめられていて、まあいろいろ妄想せずにはいられないのだけど。
丸担としては外せない、丸山くんのパート。
「囁く声に 高鳴る余計
働く母性 跨がるオレに」
多くは語りませんが、こっちがあ~はぁ~ん♡ですわ。
Traffic 通常盤
錦戸くんのカッコいいものに対するセンスの良さは折り紙付き。
追いたてられるようなアコギが象徴する、焦燥感に満ちた曲。
jam から traffic jam の連想は安田くんほどぶっ飛んでないけど、ハコスカ、渋滞、ルート、ステアリングという車関係の言葉で歌詞を構成しながら、鬱々とした現状を突破していくさまを歌う発想が素晴らしくて鳥肌がたちました。
「月刊SONGS」で「メンバーで演奏することを前提にしてアレンジしたから、大倉と丸山ファンに申し訳ないですけど、2人が歌うパートはすくなめになってます」と語っているけど、全く問題なし。
さすがにアルバム全部だと、丸山くんの声も聴かせてよってなるけど数曲なら大歓迎。
とにかくベースラインが最初から最後までかっこいい!
丸山くんが演奏しているところを想像するだけで、ドキドキワクワク、ニヤニヤヘラヘラ。
錦戸くんありがとう。
ノスタルジア 初回限定盤
年下4人が入れ替り立ち替りメロディーとハモリを歌っているのに、とても耳馴染みが良い。
「遠い日の星祭り」や「河川敷」という歌詞に郷愁を誘われて、「過ぎ去った~」「好きだって~」「変わって~」と繰り返される促音をのせるメロディーが軽やかで、眼前に広がる星空を漂っている気分になる。
「飲み込んだ涙の味が甘くなくて良かったなんて サヨナラを繰り返すたび 皮肉にも思いしるのさ」の丸山くんの優しくて甘くてほんのり切ない声が好き。
思い出を大切に抱えながら、静かな決意とともに前に進もうとする穏やかさが、大倉くんと丸山くんの柔らかい声が多めに聞こえる歌とよく合っていると思う。
Answer 初回限定盤
月刊SONGSを読むと、3人で作った歌詞にも、楽器のアレンジにも、誰がどこを歌うかにも、すばるくんの強いこだわりが発揮されて生まれた曲だというのが分かる。
「恥をかき捨て恥をかき集め」「嫌われ者を選んだ」「嘘を着替え」「靴を汚して」
歯を食いしばった過去を思い出しながらも、強い力で地面を踏みしめて次のステージへ進むさまが、年上3人らしくて良い。
丸山くんによると、裏テーマが「時間」だったとのこと。
過去、現在、未来、四季の流れ、7人が過ごした濃厚な時間をぎゅっと詰め込んで煮詰めたジャムのようで、混ぜるものによって全く違う味わいになるけれど、どの曲にも関ジャニ∞の味を色濃く感じられるアルバムでした。
あと10日ほどで、このアルバムを引っ提げたライブツアーも始まります。
しっかり聴きこんで備えたいと思います。