∞の聴こえる部屋で

関ジャニ∞のこと、日常のなかで思うこと、綴ります

安田章大 主演舞台「俺節」を観て

 

安田くんの主演舞台『俺節』を観ました。

安田くんのクルクル変わる表情や上目遣いのつぶらな瞳が幼子みたいなのに、内に秘めた熱い想いが時々爆発する、その熱量に圧倒されました。

真っ直ぐな正義感とか、人に寄せる優しさとか、歌にかける情熱とか、主人公コージと安田くんにはどこか通ずる部分もあったのかも。

 

印象に残ったことをつらつらと。

 

コージが演歌歌手になる夢を叶えるため、ふるさとを離れる日、見送りに来ていたのはコージのおばあちゃんだけ。

確かおばあちゃんがコージに、友達を作ってやれなかったと悔やむようなことを言っていたかと。

コージが東京で恥ずかしい思いをしないように、なけなしのお金で背広の一張羅を渡してやります。

親心。

最初のこのシーンがあったからか、ついついコージを親のような気持ちで見ていました。

 

コージはいろんな場面で歌ってみせようとするのだけれど、いざ人前で歌うとなると気弱であがり症なところが出てしまって上手く歌えません。

ふにゃふにゃと言い訳をする姿がとても可愛らしくて庇護欲をそそります。

 

テレサとの思い出の曲になる北国の春

 ♪あのふるさとへ帰ろうかな  帰ろうかな

国に居る家族のため出稼ぎで来日し、おそらく半ば騙された形で娼婦をしているテレサの仲間たちにとっては、ふるさとは帰りたくても帰れない場所。

一人の娼婦から、ふるさとの歌なんか歌わないでと言われてしまいます。

コージにとって歌は、うまく言葉に出来ない気持ちを放出させる手段でもあり、帰れないからこそふるさとを思って歌うんだと感じているから、歌うことを否定されているのはちょっと切なかった。

 

一生懸命なのに空回りしたり、いざというとき上手く行かなかったり、不器用なところを全て受け止めて抱き締めてあげたくなるくらい、安田くんのコージはいじらしくて可愛らしかったです。

一方で、テレサを助けるため一人でヤクザに立ち向かおうとしたり、元アイドル歌手への理不尽な扱いに怒りをぶつけたり、暑苦しいくらいの正しさは何処から湧いてくるのか、両極端さがコージというキャラクターの魅力なのだと思いました。

 

はじめのころ、コージがテレサに向ける好意は、包み込むような深い愛情というよりも、ただただ純粋に大好き!って表現する方がピッタリな、目からハートが飛んでいそうなふわふわした雰囲気を醸していて、見ているこちらが照れてしまう感じでした。

付き合いたてのイチャイチャカップルです。

 

ある日コージは、想い合っているのにどうして自分を抱かないのかとテレサに迫られます。

慌てて服を脱いでいくコージからは、大好きだよ、抱きたいよって気持ちが溢れているのに、娼婦時代のことが頭を過ってしまって事が上手く運ばない。

自分の情けなさに泣きながら項垂れるコージに対しても、秘かに怖れていたことで傷ついてしまったテレサに対しても、心が痛かったな。

ただ、ちゃんとさらけ出したことで、二人のふわふわしていた雰囲気が、しっかりと結び直されて、ようやく身も心もひとつになったような気がしました。

抱き合うシーンは、精神的にも肉体的にも大人なテレサがコージを丸ごと受け入れているようで、しっとりしていて素敵でした。

 

テレサは不法滞在だから、コージの歌手デビューの邪魔にならないように身を引こうとします。

昭和の女。

演歌の世界。

湿度の高い想いだけれど、美しいなとも思います。

 

アイドルの前座としてステージに立つことになったコージだけれど、ヤジられたり、物を投げられたりします。

物語とはいえ、可哀想で。

そこへ帰国前に駆けつけたテレサが、あなたの歌に足りないものは私、という言葉をかけます。

  コージとテレサでコージ

  テレサとコージでテレサ

身は引くけれど、気持ちまでは引かない、拘置所の中で夜な夜なコージを想いながら決めたことなんだろう。

 

オキナワもコージのために同じような歌詞の歌を作っていました。

  ♪俺が俺と言う時は

    俺とお前で俺だから

    俺の俺節

    お前節

雨の中、ずぶ濡れになりながらギターをかき鳴らして俺節を絶唱するコージ。

力強い歌声に心が震えました。

コージとテレサは離ればなれになるけれど、気持ちは繋がっているから、しっかりと生きていくと宣言しているみたいで。

悲しみや怒りは、雷雨とともに全て吐き出して、この雨がやんだら明るい未来が待っている、そう願わずにいられないようなシーンでした。

 

 

今回初めて安田くんの舞台を観たのですが、普段より痩せていて、声も嗄れかけていて、だけど歌い始めるとそんなこと感じさせない迫力で、冗談じゃなく命を削って舞台に挑んだんじゃないかと思わされました。

コージという人が命を削るようにして歌う人だからなのか、安田くんだからそう見えたのか。

 

 

 

ここからは了見の狭い丸山担の呟きです。

ごめんなさい。

正直、ちょっと嫉妬しました、安田くんに。

表現力にも歌唱力にも長けた人だと分かってはいたけれど、こんなにもか、と。

多くの芸能界の人たちが俺節を観劇して絶賛しているのも目にしました。

人気原作をここまでの素晴らしい舞台にしたのは演出家や出演者の皆さんの努力の賜物であり、主演安田章大の熱演と説得力があってのことだから、良いものは良いと正当に評価されるのは当然だし、安田くんのことももちろん好きだから好評価は嬉しいです。

コージという役は安田くんだからこそ出来た役だとも思います。

でも丸山くん、舞台好きだもんね。

新たな境地を開けるような役を、もっと業界で注目されるような作品をやらせてあげたいなぁ、なんて思いました。