音楽と人 関ジャニ∞のMETROCK 密着レポートを読んで
5月21日 METROCKで自身初の野外フェスに出演した関ジャニ∞、彼らのリハーサルから当日までを密着取材した金光編集長のテキストを読みました。
緊張と緩和のメリハリが効いた空気を醸す、リハーサルや本番前の様子。
本番での観客のざわつきや興奮、疾走感あふれる演奏とステージを包む高揚、そしてメンバーたちの解放感。
文章で綴られるその全てが、今、目の前で起こっているのかと錯覚するほどでした。
関ジャニ∞が生み出す「音楽」のみならず、その「人」にも深く焦点を当てた言葉に、彼らに向ける温かな眼差しを感じました。
全員そろってのリハーサルは初日が4月30日、その後はおそらく5月14日と17日、最終が19日の4日間のみ。
レギュラー番組、舞台やロケ、レコーディングなどの合間を縫うように、朝一や夜深い時間帯に数時間ずつ行われただけのようです。
横山くんに至っては当日が舞台の公演日で、会場までの移動時間が1時間半強というスケジュール。
そうまでして、自分たちの音楽をほとんど知らない人たちに披露する場所へと踏み出していく。
そのことの意味に想いを巡らせると、関ジャニ∞への愛おしさがとめどなく溢れ出し涙を堪えることができませんでした。
けれど、もしこの気持ちを彼らに伝える手段があったなら、なんでそんな感傷的になってんねん、と笑われてしまいそうな気もします。
意味はあるけれど、決して到達点ではなくひとつの通過点に過ぎない。
記事の細かい描写の中に、今までにもどこかでそんな姿見たことがあるような、誰々くんてそういう感じだよねと安心できる、気負いのない姿を見つけると、なおのことそう思います。
...7人から生まれる音に強烈なグルーヴがあることに圧倒されているのだ。それは丸山のゴーストをかましたスラップと、大倉の強烈なバスドラが絡み合って生み出されるリズムや、錦戸と安田の対照的なギターサウンド、感情を露わにする渋谷のブルースハープ、村上が客席を煽りながらキーボードを奏で、横山のトランペットソロで客席のどよめきも最高潮に達していく。個々が絶対的に必要な音を鳴らしていて、それが強い存在感を放っている。関ジャニ∞というグループが鳴らす「音」自体が、誰にも真似できない、唯一無二のバンドサウンドである...(『音楽と人』記事より抜粋)
バンドをする彼らのことを特に好きな理由が、ここにあるんだと思いました。
歌やダンスでのパフォーマンスも、バラエティも、演技仕事だって好きだし、容姿のカッコ良さに惹かれているのも、バンドだけでは満足できないのも事実です。
けれど自ら演奏して歌うバンドという形をとるとき、いちばん7人が対等で、なに一つ欠けてもその音が成立しないことを強く感じるし、何かが足されてもそれとは違ってくる7人だけが発するエネルギーをよりはっきりと受け取ることができるから。
バンドという、喜び、怒り、悲しみ、悔しさ、そういった感情を共有してきた時間が強い武器になる表現は、いろんなことを共有してきた7人にとって、最適なものだったのだ。(『音楽と人』記事より抜粋)
少年の頃から一緒に過ごし、共に夢を語り、ときに苦い思いも味わい、切磋琢磨しながら一歩一歩階段を上り続けている彼らが、想いをのせるから音に命が吹き込まれ、歌詞が真実味を帯びるのだと思います。
這いつくばってこーぜ
頑張ってこーぜ
きばってこーぜ
~ズッコケ男道~
両手にやまない風受けて
正夢の背中を追いかけろ
全身全霊、前進、誇り高く
行くべき道はそう、君の踏み出した先にある
君、行けばこそ道は開く
~NOROSHI~
風が風であるように 俺が俺であるために
初めて見えた世界に 自分を重ね合わせんだ
強きプライドのため プライドを捨てる時
俺はこんなもんじゃねーと 震える血が滾るんだ
限界なんか壊して、遠くへ 限界なんか壊して 遠くへ
~宇宙に行ったライオン~
そう今でも これからも だんだん君が素晴らしくなる
案外どんな場所にだって行けるよ
その足で踏み出せ 世界は変わる
10年後またここで会おうよ
そんときは今よりずっと笑っていよう
~象~
僕はサムライだから 迷いなど生じない
一途の川渡って帰ろう
約束の場所へ
いつかまた逢える場所へ
~侍唄~
そんな上から見んなや こっちも必死なんじゃ
Tokyo 終わらない物語
Tokyo 何故か涙こぼれたり
Tokyo 温もり寄せあったり
Tokyo ここはまだまだ始まりだから
~Tokyoholic~
あの日描いた夢はまだこの手の中にないけど
まだ終わらなくて 果てしなく道は続いてく
あの日交わした約束を
ずっと覚えているから 涙堪えて
もっと頑張って、頑張って駆け抜けて光を追い越して
もう一切、金輪際 弱音や不安を閉じ込めて
まだまだ終わらないから
~LIFE~目の前の向こうへ~
METROCKのセトリをずっと聴いていると、自分たちで作った楽曲だけではないし虚構の世界のはずなのに、関ジャニ∞メンバー自身が発する言葉のように聞こえてきます。
関ジャニ∞マジックにかかったみたいな感覚。
すばるくんが叫んだという言葉、
「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます。ありがとう!」
アイドル自体が虚構なのかもしれないけれど、こんなにも人間味にあふれ、心を揺さぶってくる人たちを、家族を除いて他に知りません。
私にかかった関ジャニ∞マジックは当分解けそうにないなと思いました。