∞の聴こえる部屋で

関ジャニ∞のこと、主に丸山隆平くんのこと、綴ります

すばるくんのこと

そんなこと絶対あるわけないと思っていた。

いつか解散とかそんな日が来るとしても、もっとずっとずっと後のことだと思っていた。

 

ドームでライブが出来て、METROCKにも出演して、音楽に向き合う真剣さを認められるようになってきた今、グループでのレギュラー番組がたくさんあって、のりにのった状態で15周年を迎えた節目の今年、まさかメンバーが脱退するなんてありえないだろうって。

だけどそんな打算的な考え方、簡単に打ち砕かれちゃったよ。

 

 

中途半端なことが出来ないんだよね。自分の力だけで音楽を追求したいという思いを、少しでも抱えたまま、関ジャニ∞として活動することは出来ないんだよね。

関ジャニ∞が大切な場所だからこそ、100%の気持ちで活動できなくなってしまったなら、脱退という選択しか考えられなかったんだよね。

なんて真っ直ぐな人なんだろう。

適当に折り合いをつけて、ソロ活動もグループ活動もどっちも手に入れたって良かったじゃない、なんてね、汚い大人になってしまった私は思っちゃったよ。

だけど、嘘はつけない人だから。そんなんじゃ、きっと綻びが出てしまう。

 

記者会見で、人生をかけた決断を告げるすばるくんも、それを尊重して受け入れたメンバーも、眩しくて堪らなかった。

すばるくんにとっても関ジャニ∞にとっても厳しい道になる。分かっていながら、夢を追うすばるくんも、背中を押したいと言った関ジャニ∞も、眩しくて、眩しくて。

関ジャニ∞というアイドルグループやってます。」って誇らしげに言い放ったすばるくんと、今日、会見を開いたすばるくん。

関ジャニ∞に対する気持ちや、eighterに対する想いは、根底では何も変わってないのかもしれないな。

 

 

だけどね、関ジャニ∞をここまで好きになったのは、彼らの音楽に魅了されたからで、そのいちばんの魅力はすばるくんの歌だった。

すばるくんのことはそれほど書いてこなかったけど、すばるくんに引っ張られるように、音楽に力を入れていく関ジャニ∞が好きだった。

それまでジャニーズに興味がなかったけど、すばるくんがいる関ジャニ∞だから、好きになった。

これが偽りのない気持ち。

理屈じゃないんだ。

すばるくんの歌がない関ジャニ∞の音楽を、今までと同じテンションで好きだと思えるか、今は正直分からない。

 

全員で言葉をくれたことは嬉しかったし、関ジャニ∞のことも、すばるくんのことも、応援していきたい気持ちはもちろんある。

関ジャニ∞というグループも、すばるくんも、横山くんも、村上くんも、丸山くんも、安田くんも、錦戸くんも、大倉くんも、それぞれ尊敬しているし、人として大好きになってしまっているから。

 

泣きすぎて頭が痛くてうまくのみこめないよ。

 

 

最初に感じた思いからちっとも進んでない。

ごめんね。

 

舞台『泥棒役者』公演初日によせて

折に触れて演じることが好きだと語る、丸山隆平くんの主演舞台『泥棒役者』、初日の幕があがりましたね。

演じる丸山くんの様々な表現を見ることそのものも、好きな仕事に取り組んで輝く姿に触れることも、心ときめく時間なので、こうやってまた、その機会があることが嬉しいです。

 


丸山くんの過去の舞台作品『ギルバートグレイプ』と『マクベス』のパンフレットを出して見ていました。


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『ギルバートグレイプ』には人生を諦めたような光の無い瞳の丸山くんが、『マクベス』には憎悪に満ちた赤い目をした丸山くんが載っていました。

泥棒役者』のパンフレットにはどんな丸山くんが居るのかな。

今となっては、丸山くんと西田さんの出会いとなった『BOB』のパンフレットが手元に無いのが残念。



小説も。

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『ギルバートグレイプ』は丸山くんを想像しながら何度か読んで、『マクベス』は舞台の予習のためと、舞台観賞後の復習のために何度も読んで、メモ書きもたくさん。大切な本です。泥棒役者もまた読み返してみようかな。



 

舞台を前に、雑誌を何冊か読んだので印象に残った部分の覚書を。

主演舞台も4回目とあってか、不安や産みの苦しみよりも、自信や楽しみ、余裕も感じられるインタビューが多かったように思います。

 

 

 

● STAGE SQUARE vol.31

 

西田さん、『泥棒役者』舞台化にあたって。

映画とは表現が違う。初演の舞台から12年経っているから、前ふたつと同じものをなぞって再演しても意味がない。ちょっとしたパラレルワールドくらいの感覚。泥棒というネガティブな存在が、結果的に人を幸せにしていく物語。

 

丸山くん、はじめを演じるに当たって課題とすること。

はじめの心のなかには常にバレちゃいけないという思いがある。その芯を一本通したままで、それぞれの相手に対して動揺を隠し、平然としたテイでリアクションを取っていくというのが、この役を演じる上での大きなポイントだと思っている。映画と違ってカットもかからず、上演中ずっと、ある種の緊張状態をキープしないといけないので、そのあたりも課題のひとつ。

 

緊張感のある喜劇ならではのテンポの良さが見どころのひとつかもしれませんね。

 

 

 

● BEST STAGE vol.115

 

西田さんから丸山くんへのエールとも言える言葉が。

まず初稿を書いて、書き換えようかなと思っていた部分があった。初稿を読んだ丸山くんも、その箇所に対して自分がこうしようと思っていたのと同じ意見を言ってきてくれた。同じものを共有できている感じがして、すごく嬉しかった。僕が作った作品ではあるが、もう僕の手を離れて丸山くんのものにもなっている。舞台版には、丸山くんの思いがより乗っかるように導いていきたい。

 

丸山くん、より具体的なアプローチについて。

確実に映画よりコミカルな形になると思う。その分、ヒューマンな部分が薄くならないようにっていうのを僕は心がけたい。

幸福で泣けてくるような作品にしたいということは、映画の時にも西田さんが言っていた。舞台版もその部分に違いはない。

はじめのキャラクターが違うので、そこを楽しんでいただけるようなアプローチをしたい。ひとつ気を付けなくてはと思っているのは、前はこういう言い方をしたから、それとは違う言い方をしようという選択の仕方をすること。それは一番違うと思う。ちゃんとつながった中で台詞を言うことを大事にしたい。

 

丸山くんにとって、

舞台は細胞が若返る感じがする、らしいです。

西田さんから見ても、

丸山くんはお芝居が好き。映画の現場でも達者な共演者のみなさんとお芝居をぶつけ合う感覚を楽しんでいるのが伝わってきた。ちょっと相手がニュアンスを変えてくると丸山くんの返しも変わってくる。型で芝居をしないのは素晴らしいことだし、それは今回の舞台でも出ると思う、とのこと。

 

こういうのを聞いてしまうと、何度も舞台を見たいと思ってしまいますね。なかなかな叶わないことだけど。

 

 

●STAGE navi   vol.20

 

東山さんから見た丸山くんの印象。

丸は会う前から、僕の周りの方からの評判がすごくよかった。お笑いの方からなにから、「あいつはすごいね」「いいやつだね」って言われていたので、先輩として嬉しく、誇らしく思っていた。特に千原せいじさんが大絶賛してた。

 

せいじさんと共演したことあるの? 知らなかったな。またして欲しい。アフリカ旅、好きです。

 

事務所の先輩後輩の共演について。

東山さんの考え。

丸は座組のトップだから、その器になって欲しいという事務所の願いが、今回のキャスティングに入ってるんじゃないかと思う。もし丸に不足があるとしたら、言えるのはぼくくらいだろうから。

 

丸山くんは、

胸も借りられるし、仕事のしかたもみていただける。東山さんにとっては面倒くさいんじゃないか。共演者であるけど、ちょっとした指導者的役割もお願いしちゃう形になるから。気が付いたことは言って下さると思うし、あえて言わないという選択肢もあるだろう。でも役の上では同じ座組の一人なので、フラットに向き合えたらなと思う。

取材された雑誌を見るのも、実はすごく楽しみ。この2人がどういうふうに写ってるのか。Jr.時代にはまったく想像もしてなかったことが起こってる。

 

先輩後輩の共演だからこそ得られるものもきっとあるんだろうね。

 

物語について、どんな舞台にしたいか語る丸山くん。

物語に登場する人物のそれぞれに人生があるので、見た方はそれぞれ感情移入する部分が違うと思う。何かしらの感情が動いてくれたらいい。大事にしたい宝物みたいなものを見つけたり、もう一歩進んでみようとか、もうちょっと頑張ってみようとか思ってもらえるようにしたい。

 

西田さんの丸山くん評。

人間的にとても魅力的な人。俳優としては自分を強く出さず、バランスと調和を考えて作品に染まろうとしてくれる。その力を借りたいという思いもあるし、こういう芝居もできるんだという面をもっと世間に出して、彼に芝居のお仕事が増えたらいいな、と。友だち付き合いをさせてもらってる分、自分にしか引き出せない何かを引き出せたらいいなと思う。熱意をもって作品に取り組んでくれるから、一緒に作っている感がとてもある。

 

西田さんが、丸山くんの演技仕事が増えたら良いと、そのきっかけになれたら良いと思って下さっているなんて嬉しいな。

意気投合というほどの浅いものではなく、もっと深いところで共鳴しあった戦友同士、との記者の方の印象にもグッときます。

月並みな表現だけど、この出会いはもう運命だと思う。

 

 

● BEST STAGE vol.116

 

東山さんが丸山くんの演技について話してくれています。

不器用な男を器用に演じる人ってなかなかいない。すごく難しいことだけど、マルを見ていると、この人は本当に不器用なんだと思わされる。技術的に高いものを持っていないと、不器用を演じることはできない。

マルが育ってきた環境、グループでの立ち位置、マルが育んできたものが西田さんの本と合致した。映画を通して、その後の舞台で、はじめというキャラクターに導かれてきたような気がする。これまでの経験によって、どんな球でも受けられる名キャッチャーになっていた。これまで本当にいろんな球を受けてきたんだろう。

 

この言葉には丸山くんも絶句するくらい、心に響いたみたい。

丸山くんを応援する身としても、丸山くんのこれまでが、まるごと認められていることに深い感慨を覚えます。

さらに、

座長にはいろんなパターンがある。例えばカリスマ性とか、圧倒的な年長者であるとか。マルの場合は、人間力にみんなが惹かれてる感じがする。これはこれでひとつのいい形だと思う、とも。

 

丸山くんは、

僕がいつも通り自然にやれているのは、皆さんのおかげだと思う。東山さんもへんなプレッシャーを感じないようにしてくれている、と答えています。

 

さらに、東山さんは、

西田さんという素晴らしい方と出会って、マルの人生は豊かになったと思う。泥棒役者はマルの財産になると思うし、その財産の場に僕も出させてもらって、より磨きをかけてあげたいなと思う、と。

素晴らしい先輩ですね。

 

 

● シアターガイド5

 

この雑誌では、丸山くんが少しだけ上手くいかなかったことを話しています。

最初のうちはセリフも自分の中でうまく通っていなくて、便秘気味だった。でも、東山さんにアドバイスをいただいてスコンと気持ちいいのが出てきたので、このまま進んでいけたらと思う。

 

先輩のアドバイスが良いヒントになったのかな。

 

東山さんから、丸山くんがはじめを演じることについて。

善人が嘘をつく話だと思う。本当に心根が良い人でなければ、善人は演じられない。だから、人の良いはじめはマルにはぴったり。

最終的には、孤独な二人に家族が出来る話だと思っている。血のつながりではなく、心でつながっていく。

 

誰から見ても、はじめは丸山くんの当たり役なのでしょうね。泥棒役者が温かい物語で良かったな。

 

西田さんから見た丸山くんの印象。

真面目で人間ができた、気遣いの人。僕も細かいタイプだから、気になるところが似ている。一緒にいて苦じゃない。

 

西田さんが『泥棒役者』の物語で伝えたいこと。

人生における後悔は誰にでもある、その後悔とどう向き合い、乗り越えていくのかを描きたかった。そして、はじめたちが泥棒に入った家での偶然の出会い、それにより変わっていく人たちのさまを。また、この5、6年で日本の閉塞感が増している気がしていて。人々が他人の意見をたたき合い、自分と違うものを認めない不寛容の時代に入っている。しかし相手にも事情があるんだから、他者を認める…どの作品においても伝えていきたい。

 

西田さんの作品は、数多く知っているわけではないけれど、人間に対する優しい眼差しが根底にあるのかなと思います。

あと、泥棒役者は、文化祭でやらせてくださいというオファーが一番多いらしく、30校ほどが上演したようです。こうして作品が広がっていくのは嬉しいと、西田さんもおっしゃっています。

息子の学校でも文化祭でやらないかしら。自分の子供と関係なくても観に行きますよ。

 

 

AERA No.18

 

東山さんからみた俳優、丸山くん。

俳優には人間力が必要。マルの関ジャニ∞での立ち位置やバラエティーなどを見ていると、裏側にある思いや努力の成果を感じる。舞台向き。マルはそうして信頼を勝ち取ってきた人なのかなという気がする。

 

丸山くんから見た東山さん。

不思議な感じ。一緒にお芝居をしていると、二通りで楽しめる。事務所の大先輩がこんなことしているというミーハー的な楽しみと、間近でお芝居を見られるのは、貴重な機会だからつぶさに観察しよう、お芝居やっててよかったと実感できる楽しみと。

 

 

丸山くんと西田さんの対談、丸山くんと東山さんの対談、丸山くんと東山さんと西田さんの鼎談、いずれからも雰囲気のよさ、お互いへのリスペクトが感じられ、良い舞台になるんだろうなぁと思わされます。

他のキャストのかたも、スタッフのかたも含め、千秋楽まで無事完走できるよう祈っています。

 

関ジャニ'SエイターテインメントジャムDVD&Blu-ray ~ 関ジャニ∞中毒者であることを実感中


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関ジャニ∞ の夏のツアーが発表されました。先立って発売されるのが、新作アルバムではなくベストアルバムということからも、いよいよ海外公演の準備に忙しいのかなと思うけど、いずれ行うのは間違いないのでしょう。

さすがに観には行けませんが、彼らがやりたいなら、そして今がそのチャンスなら、思いっきり楽しんできて欲しい。後で公演の模様やメイキングをたっぷり見せてくれたら嬉しいです。

 

さて、関ジャニ'sエイターテインメントジャムのDVD&Blu-ray ですが、手元に届いて約10日、子供の期末試験や午前授業日と重なり、一人時間がほとんど無い日々が続いています。だらだらとDVDを観続ける母というのは教育上よろしくないだろうということで、本編、罰ゲーム、メイキング、MC集と数日かけて一通り観たあと、どうしても観たかったバンドステージとノスタルジアから始まるダンスメドレーを何度か繰り返して観るにとどまっています。

 

初見で感じたのは、テレビのスピーカーでも低音がしっかり聴こえるほどバンドの音が良いこと、歌の表現力に一段と磨きがかかったこと、切り取られるメンバーの表情がいつにも増して美しかったこと、演奏中の手元足元のアップや天上や引きのカットが良かったこと、ステージに投影される映像やライトが記憶より綺麗だったこと、などでしょうか。

自信に裏打ちされた圧巻のバンドステージ、渾身のダンスメドレー、情感豊かであらゆる世界観を見せてくれる数々の歌といった関ジャニ∞の魅力を濃厚に詰め込んだライブ映像だったと思います。

 

思い出せる範囲で、感想を。

 

待ち焦がれた全員でのHigh Spiritsからの勝手に仕上がれ、やっとライブ映像になりました。High Spirits ですばるくんのハーモニカのメロディが進化していたのと、横山くんのトランペットが埋もれず飛んでくることやリズム感が良くなったことに、テンションが上がりました。

勝手に仕上がれは焦らされたかいがあったと言うのも変だけど、映像でも伝わる圧倒的な熱量やしびれるような歌唱のカッコ良さ、ヤマハベースの粒だったロックな音色にも、このタイミングで良かったとさえ思いました。

スラップも含めファンキーで、耳で追いたくなるベースラインだけど、今回おっ!と思ったのが KANJANIGHTコールや錦戸くんのソロのあたりで左手をスライドさせて演奏するところ。下腹を抉ってくるような音色がなんだか堪らない。丸山くんのその左手でなぞられたいと、不埒な想像をするくらいには色っぽかった。

ベースを演奏する姿からは性的にそそられる魅力が漏れでているのに、ソロパートを歌うときの可愛い子ぶりっこぶりはなんなんだ。可愛いなあ、もう。

MCで話に出ていたけど、村上くんのオーオーオーが気持ちが良い。宇宙に行ったライオンの遠くへやガオーもそうだけど、高揚感を煽られます。すばるくんが気持ち良く歌ってると嬉しい。オープニングの3曲、すごく良いなあ。

 

Traffic もじっくり聴くのを楽しみにしていた曲。確か錦戸くんがベースラインから考えたと言っていたのかな。このベースラインを弾く丸山くんを楽しみにしていました。

大倉くんのドラム、錦戸くんのギター、丸山くんのベースのソロ回しも惚れ惚れする。トランペットは横山くん一人じゃないと思うけど、高音のパートを突き抜ける音色で吹けるようになるまで演奏し続けて欲しい。

硬質な曲のなかに、フッと柔らかな声で入ってくる丸山くんの♪隣のレーンと同時に~  が好き。安田くんの♪ダラダラ進む~ とか、♪~お疲れ様です のすばるくんとか、彼らの表現力の凄まじさったら。

この曲に限ったことじゃないし、他のメンバーもなんだけど、音楽も演技もこなす人たちってさすが。ジャムのライブは特に、全編通して彼らの歌が良いなと思うことが多かったです。

可愛いかったり、甘かったり、妖艶だったり、真っ直ぐだったり、捲し立てるようだったり、優しかったり、切なかったり、振り絞るようだったり、囁くようだったり、声の表現力とその時の表情が素晴らしい。

ソロであってもユニゾンであってもハモリであっても。大人の男の深みのある声になって個々の表現力が上がっているのもあるし、長年一緒に歌ってきてお互いの声馴染みが良くなっているのもあるんだろうな。

 

生きろはメンバーそれぞれがアレンジも考えたのだと思うと感慨が深い曲。

超絶テクニックを持つメンバーが居るわけでもないし、全員が即興でセッション出来るわけでもないのだろうけど、このアレンジのように新たな試みで努力と成長の過程を見せてくれたり、ダンス曲をバンドアレンジで見せてくれたりするのが、アイドルである関ジャニ∞らしさであり強みなのだと思います。この曲も大切に演奏し続けて欲しい。

最初はガイコツマイクでの披露だったも、今ではすっかりバンド曲になったし、そのうちWASABI あたりもバンドで聴かせてくれるかもしれない、村上くんにピアノでシャラーンシャラーン弾いて欲しい。

村上くんのピアノといえば、夢への帰り道が優しくて滑らかで素敵でした。

朝のWSで大倉くんが大変だみたいなことを言っていたけど、Never Say Never をバンド演奏してくれても良いな、ベースがカッコ良いし。こんな風に想像できるのも関ジャニ∞だからですね。

 

前半をノンストップでバンドにするという演出は、夏のリサイタルで丸山くんがバンドだけのツアーをやってみたいと語った夢を、半分叶えたようでもあり、METROCKに行けなかったエイターへの贈り物のようでもあり、やってくれてありがとうという気持ちでいっぱい。

だけど、関ジャニ∞はバンドだけじゃないよと言わんばかりのダンスメドレーもちゃんと用意してくれている。映像で観て改めて、踊る関ジャニ∞もエモーショナルで素敵だと、これからもたくさん踊って欲しいと思いました。

一糸乱れぬダンスを披露するのもひとつの在りかただけど、関ジャニ∞の場合、各々のダンスが個性的で細部は揃っていないこともあるし、しっかり歌うために振りつけが少なくなったりするその生々しい感じが癖になります。

ノスタルジアの陶酔を呼び起こすあの感じ、歌もダンスも表情も一日中観ていられるんじゃないかと思うくらい中毒性があります。

通常の画面で、全体の世界観の素晴らしさに浸るもよし、マルチアングルで好みはあれど全員もれなくカッコ良いダンスをじっくり比べて心震わすもよし。

丸山くんの♪のみ込んだ涙の味が~ とか♪かわってゆくって分かってたあの日 も息を呑むほど。テレビでおならしてるのを見たりすると親近感もわくけれど、やっぱり選ばれた美しい人たちなんだなと思います。

Sorry Sorry love はユニット曲を踊ったあとなので、出だしの錦戸くんと丸山くんが気だるげで艶っぽくて堪らない。

 WASABI の丸山くん♪後悔したくないんだよ~のちょっとがなった歌いかたとか、♪そのままWannabe~で手を突き上げて顔をフルフルするすばるくんとか、切なくて胸を締め付けられる感じがしました。

 

丸山担なもので、やっぱり丸山くんを中心に観てしまうのだけど、今回の映像ははじける笑顔やおどけた感じよりも、妖艶な笑みとか真剣な眼差しが多かったような気がします。あくまで印象ですけどね。途中の挨拶が、バンドの中に組み込まれていたからかな。すっきりした構成で良かったですけどね。

あ、でも、元気じるしの丸山くんは可愛かったですね。 疲れた顔に戻っていくところも含めて。むしろその表情にドキッとしたりして。丸ちゃん元気?って声をかけたら、元気じるし~って可愛く答えてくれるミニ丸ちゃん、おうちに欲しいなあ。

 

色っぽいなと思った丸山くんで、忘れちゃならないのが、JAM LADY ♪囁く声に~ 。

色っぽい歌声から歌い終わりの妖艶な腰つきまでしっかり映像に残って嬉しい限り。

純情恋花火 ♪境内の裏で君に伝える~ で視線を外してはにかんだと思ったら、♪好きです好きなんです~ でねっとりと視線を絡めてくる丸山くんも。ただでさえ艶っぽい浴衣姿なのにあの表情はちょっと反則。直前にゾンビごっこしてた人とは思えない。

夢への帰り道♪やがてあけゆく~、丸山くんの優しい歌声も良かったな。

きっと、映像を観ながら好きなところを書き出していたら切りがないような気がするので、このくらいにしますが、安田くんが叫んでいた通りすっかり関ジャニ∞中毒者だし、年々重症化しているなと実感しています。

 

映画「羊の木」観てきました

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錦戸くんの主演映画「羊の木」を一週間間隔で二回鑑賞しました。そろそろ禁断症状が出そうです。また観に行きたいし、きっとDVDも買います。

 

 

生きた羊が成る木、元は邪悪だったのろろ、どこか破綻した部分を持つ元受刑者たち、荒れる海、断崖絶壁、単調なリズムで響く効果音、轟音のハードなバンド演奏……不安をかきたてる要素に満ちていて、心がざわざわする。衝撃の展開に鼓動が早まる。だけど、エンドロールで不思議と気持ちが落ち着いていくので後味は悪くない。弱くて愚かで優しく寛容な人間という存在について、今でもふと映画の場面を思い出しては考えてしまいます。

 

のろろのかぶりものは、前を向いても横を向いてもギョロメでなんか笑えました。

 

 

 

心に残る台詞があります。

「大事なのは居場所があるってことだよ。」

罪を償ってやり直したいと思ったとき、排除されない居場所があるかどうか、ゆるされたと感じられるかどうか。

最近、ネット等でゆるせないという感情むき出しの発言が目につきます。自分と直接関係のない出来事に対しても、ゆるせないが溢れている。異質なものや一度の失敗をゆるせなくて責めてばかりいたら、そのうち自分に返ってくる。自分で自分の首を絞めて居場所を狭めているみたいだと思います。

この映画の美しいところ、元受刑者たちが過去を告白して居場所を得ていく場面は、他人の人生を案じる優しさと、過去がどんなものでも受け入れる寛容さに溢れていて涙がこぼれました。

理髪店の店主は、福元に過去の自分を重ねて更生を願う。クリーニング屋の店主は、大野の強面の外見や過去の罪より、今の朴訥さや生真面目さを信じる。太田には男の人なら誰でも良いのかと突っ込みたくなるけれど、月末の父親は太田の過去も含めて受け入れます。

栗本も動物の死骸を供養することで、心の安寧を得ているように見えるし、小さな塚から芽が出たときはゆるされた気持ちになったかもしれない。

犯罪者が法に則って相当の罰を受けるのは当然のことです。情状酌量の余地があっても、命を奪う最後のリミッターを外せてしまう人たちに共感することも全くありません。でも、そのことと居場所を無くさせることとは違うのでしょう。

多くの受刑者は福元、大野、太田、栗本のようにゆるされてやり直すことを望んでいるはず。だとしたら、クリーニング屋の店主や理髪店の店主側の人間でありたいと思うのです。理想かもしれないけれど。ゆるせないという感情は、直接の被害者や遺族となってしまった人たちのものであって、第三者のものではないと思うから。

杉山は心の悪のおもむくまま道徳心の無い男として描かれ、報いを受けるように殺されてしまいます。

宮腰はどうだったのだろう。月末のことを優しい人だと言ったとき、今度こそやり直したいと思っていたのだろうか。

初めはにこやかな宮腰だけれど、子供たちやバンドメンバーへの距離の詰めかたに違和感があり、のろろ祭りで決定的になります。まるでのろろに導かれるように、宮腰の望まない形で過去が暴かれて壊れていく様子は息がつまるようでした。

祭りでの騒ぎから杉山に勘付かれ、祭りの新聞記事を見た目黒に詰め寄られる。目黒殺しを杉山に目撃されて脅される。杉山を虫けらのように殺害。宮腰は追い詰められるたびに、感情のコントロールができなくて簡単に人を殺してしまう。

さらに月末が口を滑らしてしまい、そのせいで文に拒絶される。月末は元受刑者たちを偏見なく受け入れているように見えていたが、文と宮腰が付き合っていると知ったら、いちばん言ってはいけないことを言ってしまいます。そうかと思えば、宮腰にギターを教えるよとか、罪を償って戻ってくるのを待っているとか、未来を約束するようなことをさらりと言えてしまう。月末は、どこまで本気だったのだろう。

文には執着しない宮腰が、月末には何度も「友達として?」と確認するところや、無防備に眠る月末を見つめるところが怖いようで悲しかった。

結局、宮腰は月末にゆるされることを諦めてしまいます。どうしようもなくなって、のろろに運命を託すしかなくなったのは切ないし、宮腰の弱さでもあると思う。

「僕のことをゆるせないだろうから、どちらかが消えないといけない」「僕は僕でしかいられない。」と訴える宮腰の目が潤んでいるように見えました。宮腰のなかに、今まで希薄だった後悔のような感情が生まれたみたいだった。月末を殺せなかったのも、躊躇いや葛藤で心が揺れる状態を、初めて経験したからなのかもしれない。

月末は宮腰の変化を感じたと思う。「僕たち友達だろう。」と初めて声を荒らげた月末は、今までの飄々とした頼りなげな月末と違って見えました。断崖から海に飛び込もうとする宮腰の腕を咄嗟に掴んだ月末は、この時初めて本気で宮腰の居場所になる覚悟を持ったのかもしれない。

エンドロールで何度も繰り返される歌詞、

'' Just remember that death is not the end. ''

柔らかな歌声に罪も苦しみも浄化されていくみたいで、これは月末から宮腰へのメッセージのように聞こえた。月末は宮腰のことを心で丸ごとゆるして生きていくのだと思います。

  

関ジャニ∞俳優部門、楽しみ目白押し。

これからやって来る関ジャニ∞俳優部門の楽しみは、錦戸くんの主演映画「羊の木」と丸山くんの主演舞台「泥棒役者」ですが、少し昔の話を。

丸山くんの初主演舞台といえば2011年の「ギルバート・グレイプ」。関ジャニ∞を知ったときには上演は終了、観劇の機会を逃しました。原作の小説を読んだり観劇レポを見たりして、ギルバートを演じる丸山くんを何度も妄想しました。5年越しに舞台のパンフレットも買いました。

経験した感動は簡単に薄れるものではないけれど、経験できなかった無念さも劣らず薄れないことを思い知ったものです。

 

午前十時の映画祭で、過去の名作がリバイバル上映されています。

素敵な物語だし俳優さんたちも素晴らしいので、観ていない方はぜひ。ギルバート(ジョニー・デップ)が激昂したときのアーニー(レオナルド・ディカプリオ)がいじらしくてたまらないです。映画のギルバートは基本的には優しくて物静かな青年という感じ。小説のギルバートの方が常に家族の身勝手さにイライラしているし、女たちに翻弄されて頭の中は性的なことでいっぱいだし、より人間くさい印象。丸山くんの舞台は小説が原作だから、どんなギルバートだったのかと知る由もないことをぐるぐる考えています。

 

 

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舞台「泥棒役者」のロゴ、お洒落で可愛い。泥棒猫? 泥棒猫は女の人に使う悪口っぽいから違うか。舞台版の大貫はじめは猫みたいにするりと身をかわして逃げていく、しなやかでチャーミングな泥棒ということですか。 猫ちゃんみたいな丸山くん…格好良いの? 可愛いの? 色っぽいの!? あ、絵本のタマが黒猫なのか…。

前園俊太郎役も発表されました。前回の舞台で前園を演じたきたろうさんとも市村さんとも異なる雰囲気をもつ、丸山くんにとってはジャニーズの大先輩でもある東山さん。映画「山桜」で凛々しい侍姿を観て、神経が行き届いた殺陣が美しくてさすがだなと思っていたので、今回の発表は好意的に受けとりました。

なかには、丸山くんより新聞の扱いが大きくて悲しいとか、ジャニーズの舞台として見られるのが残念だという声も。想像するに丸山くんが好きだからこそ心配なのだろうな。評価してくれる演出家や監督が居る一方で、ジャニーズだからと色眼鏡で見る人たちも居るから。

丸山くんも東山さんも互いの共演を楽しみにしているようだし、ストイックな先輩との共演は丸山くんにとって学ぶことも多いはず。新たな丸山くんに期待しています。

 

先週のジャニ勉でゲストの方が役者論を語っていました。工夫は必要だが、歌舞伎や能において全く異なるものになる意味を持つ役作りという言葉は使わないとか、佇むだけで風景になる俳優が良いとか、主役を食う脇役は作品にとって失敗だとか、そんな話。

村上くんから役作りについて聞かれた錦戸くんは、役作りはしないと答えていました。「羊の木」の取材でもそう答えているようです。続く大倉くんも、役作りの意味がわからない、具体的な質問意図を聞く、と。丸山くんは役作りばっかりしていると最後のオチになっていました。関ジャニ∞らしい笑いの団体芸だけど、どう役に向き合うか丸山くんの本心を聞けなかったので、雑誌で自己補充しました。

「現場の感じに身を委ねる、現場に染まるということは大事にしている。一番地味でシンプルなところをちゃんと表現できているか。当たり前のところを、より大事にし演じられるような人になりたい。」

西田監督からはこんな言葉も。

「役者としての丸ちゃんは、自分をかっこよく見せすぎないところが僕はすごいと思っていて。今もどんどん磨かれていってるし、5年後、10年後、もっとすごい俳優さんになっていくと思います。」

役作りという言葉を使うかどうかより、丸山くんの考え方が好きだったなと再確認できました。

村上くんが、錦戸くんのことを笹野さんに似ていると自慢していましたが、その気持ち分かります。やっぱり錦戸くんは関ジャニ∞の俳優担当として先陣を切ってきた人、そしてこれからも先頭を走っていく人。ネットニュースで一部の写真が解禁されたのも錦戸くんが第1号でした。「羊の木」の原作が文化庁メディア芸術祭授賞作品だからか、ジャニーズ初の日本外国特派員協会での記者会見も行われました。英語のスピーチ、カッコ良かった。

全て錦戸くんのために周到に準備されたもので、ハリウッド進出、主演男優賞…いつか分かりやすい折り紙が付くための布石だというのは考えすぎかな。それが無くても錦戸くんの良さに変わりはないけれど、偏見を持つ人たちの口を塞ぐには分かりやすい物差しも必要なのだと思う。

錦戸くんが今までになく俳優としての意識を持って臨んでいるらしい「羊の木」、 はやく観たいです。

 

丸山くんはまだ出演作品数も多くはないし、映画の主演もようやく果たしたばかり。これから主演であるなしに拘わらず、多くの作品に出演して欲しいと思っています。どうかたくさんオファーがありますように。

さて、「泥棒役者」はどんな舞台になるのでしょう。チャーミングな大貫はじめと若々しい前園俊太郎でテンポの良いコミカルな舞台になるのかな。場面は前園邸だけなのかな。舞台は二階建て?  その他のキャストは誰なんだろう。考えるだけでワクワクします。

これだけ楽しみにしていて観に行けなかったらショックだな。その時は観に行った方々のレポを漁りまくるんだろうけれど…。

観劇出来ることを願うばかりです。

 

村上くん、お誕生日おめでとうございます

今日、村上くんのことを考えていて思い浮かんだのは、MCをしているときのキラキラした笑顔でした。嫌そうな顔とか不機嫌な渋い表情を、ほぼ見たことが無い気がします。言葉でイヤやわと拒否していても、きつめのツッコミを入れていても、一瞬で表情がほころんで人懐っこい笑顔に戻る。

関ジャニ∞のメンバーだけだと違った表情も見せているかもしれないけれど、多くの人を前にMCをしているときは、画面に写る誰よりも笑顔なのではないかしら。見ている人を不快にさせない表情でずっと居るというのは、簡単なようで、意識していないと難しいことだと思います。すごいところですね。スタッフや共演者が村上くんのことを好きにならないわけが無いですね。

 

普段よく関ジャニ∞の好きな曲をプレイリストにして聴いているのですが、その中に村上くんの歌と歌詞が合っていて良いなと思っている曲があります。「アネモネ」です。

元々は、♪My Darling.~   の掛け合いのところ、丸山くんチームとすばるくんチームの伸びやかな歌声が心地よくて気に入っていたのですが、ある時、村上くんのソロが耳に残るようになったんです。

♪男なら一生に一度咲かそう

大きな キレイなんかじゃなくたって良いから

誰よりもずっと誇らしい自分だけの花を

歌詞の意味が頭に入ったとき、村上くんにぴったりだなと思って。

自分には何も取り柄が無いと思ったところから、自分だけに出来ることを模索して頑張って勉強して、今、みんなから求められるMCの立場を築いた村上くん。誰よりも誇らしい自分だけの花を咲かせたんだなと思いながら聴いています。

 

もうひとつ、村上くんについて思うこと。ピアノに向き合ってくれてありがとう。関ジャニ∞の音楽を大切にしてくれてありがとう。

実は、数年前、関ジャニ∞から独立するメンバーが出るとしたら村上くんかもしれないと思った時期があります。関ジャニ∞で音楽をするより、MCをやりたそうに見えてしまっていたんだろうな。だけど、今の村上くんを見ていてそんな思いは微塵も起きません。

個人仕事は今の方が充実しているだろうけれど、それ以上に関ジャニ∞として音楽面でもっと上を目指そうという覚悟を感じられるから。

これからも更に大きな仕事を任されることでしょう。体に気を付けて頑張ってほしいと思います。村上くんにとって素敵な36歳となりますように。

 

泥棒役者~オレンジ色の幸せ

映画「泥棒役者」、今日までに五回鑑賞しました。大切なことに気づかせてくれる優しい物語だから、心穏やかでいられる時間が多い。加えて、使われている光、色、声、音に好きなところがいっぱいあって、何度観ても観飽きない。好きなところを書き連ねて、泥棒役者の世界に浸ろうと思います。

 

 

光と色に溢れた美しい映像

十月のよく晴れたある一日の物語、その展開とリンクするように、太陽の光や灯りが変化していくところが洒落ていて気に入っている。

元泥棒のはじめ、絵本作家の前園、新人編集者の奥、セールスマンの轟が前園邸で出会い、勘違い劇を繰り広げるのは、昼下がりのこと。南から太陽が深く射し込んで、ふわふわとした浮遊感を感じる。色鮮やかなインテリアとも相まって、キラキラした童話の世界のよう。明るくて、おもしろ可笑しい会話にもぴったりだ。

はじめが幼少期のことを語るころには、太陽が少し西へ移動している。「まだ終わってないニャー」とポーズするはじめの頬が、ほんのりと陽に染まる。寂しさを慰めてくれる絵本があって良かったと、安らげる瞬間があって良かったと、ほろ苦いような安堵するような気持ちになって、はじめのことが愛おしくなる。

初めて観たときから惹かれたのが、四人で笑いあう場面。

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同じ目標にむかうことで、単に居合わせただけではない関係性が生まれ、心が触れ合ったことを感じさせる象徴的な場面だろう。夕陽と弾ける笑顔の組み合わせに、幸せがギュッと凝縮されている。ユーチューバー高梨が羨ましくて拗ねるのも分かる。西隣の部屋から見ると、前園邸全体が暖かなオレンジ色に包まれていたはず。沈む前の太陽から放たれるエネルギーと温もりに満ちている。

泥棒の則男が姿を現し不穏な空気になるのは、日没のあと。リビングの間接照明に作り出される影が不安をかきたてる。庭の照明や虫の音が静けさを際立たせ、前園邸だけが取り残されたかのように感じられる。鋳物の門扉に象られたシルクハットのジェントルマンが、ちょっとお茶目で別世界への案内者みたいにも見える。

はじめたちが元の暮らしに戻っていくのは、夜遅くになってから。夜が明けた明日、太陽が昇るのか、雨が降るのか、風が吹くのか、先のことは分からないし、幸せが約束された訳ではないけれど、きっと心には小さな太陽が輝いている。童話のティッシュくんたちが太陽の輝く世界に出ていけたように。

  

 

優しくて控えめで寂しげなはじめの声

はじめの声、つまりは丸山くんの声。やっぱり丸山くんの声が好きだと改めて思う。映画鑑賞の間、この声をずっと聞いていられるのだから、まさに至福の時間。特に好きな台詞をいくつか挙げてみる。

溶接中の「これ終わってから、はい …。」この一言に、はじめの人の良さ、真面目さ、慎ましさが滲み出ていて、ここで一気にはじめのことが好きになる。主人公を好きなれると映画も好きになる。

彼女である美沙の手料理を待っているときの「やっぱり、一緒に食べたいと思って。」特に二回目。美紗のことが大好きで、大切で、感謝していて、でも押し付けがましくなくて、しみじみと幸せを噛みしめている感じが微笑ましい。

則男から、美沙に過去をばらすと脅されている時の「彼女に俺のこと、何て言ったんですか。」過去がばれる焦り、不安、絶望と、則男への非難とのバランスが上手いと思う。色を無くしていく瞳にも見入ってしまう。

轟が、奥のことを勘違いしていると知ったときの「えーと、どうしよ。」感情がこもってるんだかこもってないんだか、なんだか分からないけど絶妙な力の抜け具合に笑った。厄介な轟をどう処理して良いのか、本当に困ってるのかな。

童話作りに奮闘しているときに出来上がった迷作「捨てられたゴミ」の物語。寂しかったり辛かったりする台詞を言わせたら、寂しさや辛さが二倍増しになって迫ってくる丸山くんの声質の素晴しさにつきる。誉めてる。

原画を取り上げようとする則男にむかって「あんたのためじゃない。」勇気を振り絞った意思表示。でも内心ちょっとビビってるのも感じる。ここのはじめは今までみたいに振り回されるのと違って、男らしくて格好いい。あ、金庫を開けるときのはじめもすごく格好いい。何かを決意した表情で金庫に向かう横顔に見惚れた。丸山くんて殴られる役が多いよなぁと思ったり…。

豪邸からアパートへの帰り道、則男からもう一度泥棒に荷担するよう迫られたときの「則男さん、まだ終わってないニャー、ですよ。」勇気をもらって強くなれたから、諭すような口調だけれど、強く突き放せない優しさがとても良い。はじめの人となりが伺える。

美沙に少年院に入っていたことを打ち明けるときの「俺ね…。」まるでいたずらをママに告白する男の子の甘えかたみたいだなと思う。愛想をつかされても仕方ないと理性では思っているけれど、美沙なら許してくれると本能で感じていそうな、そんな感じがする。可愛い。母性本能、総動員…。それにしても美沙は素敵な人だな。二人の穏やかな幸せを願わずにはいられない。

この他にも、良い台詞、素晴らしい表現はもっともっとあったと思う。だからこそまた観たくなる。

 

 

息づかいを感じるクラリネットの音色 

はじめと則男が前園邸に侵入した直後の一音目が印象的で、耳からの情報にもかかわらず、グッと画面に引き込まれた。クラリネットの音色には息が混ざる量が多いというか、演奏者の息づかいを強く感じられる楽器だと思っていて、感情が音色にのりやすい気がしている。そこが好きなところでもあり、心地良いと感じるところでもある。クラリネットの音色を聴きたいことも、また映画を観たくなる理由のひとつ。

 

 

 

そして、丸山くん主演での「泥棒役者」舞台化も決定しました。おめでとう!!

丸山くんが好きな舞台に取り組んで、心踊る時間を過ごせるのだと思うと、とても嬉しい。「新しい世界に飛び込む準備」が、舞台のことを言っていたのなら、映画版キャストに愛着はあるけれど、新しい世界も楽しみにしていようと思います。

新しい世界の丸山くんにも会えますように。